ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)は、2024/2025シーズンから組織名を
「ロイヤル・バレエ・アンド・オペラ(Royal Ballet and Opera)」
という名称に変更することになりました。
実に132年ぶりに改称ですが、バレエファンとしてはシンボルとなる旗などに「バレエ」の文字が入るのはちょっと嬉しいですね!
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もっとも施設名としてはロイヤル・オペラ・ハウスという名前を残すようですので、劇場の名称としてはロイヤル・オペラ・ハウスが使われるみたいですね。
今回はそのロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の総まとめ記事ですが、詳細はそれぞれの別記事を参考にして頂ければと思います。
- ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)へのアクセス
- ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の外観
- ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)のロビー
- ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の座席からの眺め
- ロイヤル・バレエ団による『くるみ割り人形』(ピーター・ライト版)
- ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の終演後の状況
- ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の周辺紹介
- ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)のお食事処
- バレエのオープンクラスも行ってみよう!
- 最後に
ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)へのアクセス
ロイヤル・オペラ・ハウス自体をコヴェント・ガーデンと呼ぶこともありますが、その名の通りコヴェント・ガーデン駅から徒歩2分ほどのところにあります。
コヴェント・ガーデンという地区はロンドン中心部にある非常に有名ば活気のある街です。
ご存じの方も多いと思いますが、オードリー・ヘップバーン主演の映画『マイ・フェア・レディ(My Fair Lady) 』の冒頭シーンでも出てきますよね。
映画にも出てくる昔のような青果市場はありませんが、今は個性的なお店が立ち並ぶコヴェント・ガーデン市場という華やかな場所もあるので、バレエ鑑賞するしないにかかわらず訪れるべきところでしょう。
ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の外観
ロイヤル・オペラ・ハウスは2つの建物が並んだ姿となっています。
一応劇場である右側がロイヤル・オペラ・ハウスで、左側がポール・ハムリン・ホールと呼ばれています。
ポール・ハムリン・ホールのほうは昔は別の建物だったのですが、1990年代の再建で取り込まれて今の形になっています。
外から見ると別個の建物に見えますが、ポール・ハムリン・ホールとロイヤル・オペラ・ハウスは中でつながっているので行き来することができますよ。
ポール・ハムリン・ホールについては別記事で詳しく書いてあるので、そちらを参考にしてください。
この2層構造のロイヤル・オペラ・ハウスは、夜は特にライトアップに照らされて本当に綺麗な光景でした。
旅行スケジュールの関係で観劇がたとえできなかったとしても、この光景を見るだけでも価値がありますよ!
ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)のロビー
ロイヤル・オペラ・ハウスのロビーは、けっして広くはありません。
なので、早めに劇場に着いた時は、お隣のポール・ハムリン・ホールにいきましょう!
1階にはカフェがあり、2階にも広々としたバーがあるのでそちらで開演時間を待つといいでしょう。
ちなみにロンドンに劇場でよく売られているアイスクリームはロイヤル・オペラ・ハウスのロビーでも売られています。
昔のようなロイヤル・オペラ・ハウスのロゴの入ったパッケージはもうありませんが、せっかくだしロンドンっ子のように開演前や幕間に食べてみるのもいいかもしれませんね。
プログラムもアイクリームと一緒に売られていますので、記念となりますし必ず買いましょう♪
それとお土産ショップをロイヤル・オペラ・ハウスで探す人もいますが、販売場所はポール・ハムリン・ホールにあります。
正門を入って左斜め奥の方に進むとありますので、何か買いたければそちらに行くといいでしょう。
いろんなグッズが売っていますが、詳細は下の記事を参考にしてください。
ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の座席からの眺め
劇場に入って座席からの眺めは壮観ですよ!
DVDなどの動画で何度も見た光景ですが、やはりリアルにお馴染みの緞帳が下がっている舞台風景には感動を憶えます。
英国王室の紋章が緞帳の上部で輝いているのが印象的でした。
劇場全体が真紅のロイヤルカラーで統一されていて、空間に深みを与えていました。
ロイヤル・バレエ団による『くるみ割り人形』(ピーター・ライト版)
この日は2024年1月1日の夜の公演で演目は『くるみ割り人形』でした。
日本でもよくバレエ教室の発表会の参考にされているピーター・ライト版の『くるみ割り人形』ですね。
詳細な感想は別記事をご覧になってほしいですが、この日は日本人が6人も出演していて、主要な役どころをしっかり踊りこなしていたので、すごいと思いました。
なお、ピーター・ライト版の『くるみ割り人形』は奇をてらったストーリーではなく、どちらかというとオーソドックスな話の流れで進行していきますが、事前予習しないと少し意味がわからないシーンもありますので、下の過去記事を参考に鑑賞してもらえればと思います。
ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の終演後の状況
終演後は上のように車の渋滞でカオスでした。
雨が降っていたのもありますが、けっこう車も人通りも激しかったです。
終演後に写真を撮ろうとするとロイヤル・オペラ・ハウスをうまく撮ることができないので、なるべく開演時間より早く行って撮影するといいでしょう。
ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の周辺紹介
バレリーナ像「Young Dancer」
劇場としてはのロイヤル・オペラ・ハウスの紹介は以上なのですが、バレエのつながりで言えば、劇場の外にある「Young Dancer」というバレリーナ像は見ておきましょう!
バレエレッスンを受けたことのある人なら、1階はとったことのある姿勢で、みなさんを迎えてくれます。
レッスンの前なのか後なのかで、だいぶイメージが変わってくる魅力的な踊り子象ですね。
同じバレリーナ像としては、ロイヤル・オペラ・ハウスから離れますが、ヴィクトリア駅のヴィクトリア・パレス劇場のてっぺんにある「アンナ・パヴロワ像」も見ておきたいところですね。
こちらはちょっと見にくいかもしれませんが、『瀕死の白鳥』が好きなバレエ経験者の方には興味深いかもしれません。
「なせこんなところに!?」
と思った方は下の過去記事を読んでもらえればと思います。
「Bridge of Aspiration」
また、ロイヤル・オペラ・ハウスとロイヤル・バレエ学校をつなぐ橋も見ておきましょう!
これは「Bridge of Aspiration」と呼ばれ、日本語としては「夢の懸け橋」などと訳されたりします。
学校と劇場をつなぐのもさることながら、渦巻き状となった斬新なデザインの橋は圧巻な光景です。
ロンドンにはテムズ川があり、タワー・ブリッジなど見るべき橋も多いですが、「Bridge of Aspiration」もバレエファンの方はぜひ見ておくべきでしょう。
「コヴェント・ガーデン市場」
また、ロイヤル・オペラ・ハウスの周辺も賑やかで楽しいところです。
自分が行った日はクリスマスシーズンだったので、コヴェント・ガーデン市場は真冬にもかかわらずイベントなどで熱気がすごかったです。
コヴェント・ガーデンの広場では、『くるみ割り人形』の第1幕も顔負けな大きなクリスマスツリーがありますので必ず見ておきましょう♪
リアルな巨大なクリスマスツリーは見応えがありましたよ!
ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)のお食事処
せっかくですから、ロイヤル・オペラ・ハウスのお食事処もご紹介しておきますね。
それぞれの予約方法などは別記事に載せてありますよ。
「BALCONIES RESTAURANT」
まずはディナーとして「BALCONIES RESTAURANT」を挙げておきます。
ポール・ハムリン・ホールの2階にあるバルコニーでの食事ですね。
ここは公演チケット保持者限定で、なおかつ事前に予約しなければなりませんが、雰囲気も抜群、料理も抜群で個人的には非常におススメ処です。
コース料理でちょっとお高いところが難点ですが、ここでは満点に近いディナーを楽しむことができました。
「Crush Room」
あともう一つのディナーレストランとして「Crush Room」があります。
こちらはまさに劇場であるロイヤル・オペラ・ハウスの中にあり、1858年の空間がそのまま残されています。
自分はここではまだ食べたことがないのですが、中をのぞい見てその華やな室内に目を奪われました。
ここは食事だけでなく、歴史建造物としての楽しみもあると思いました。
「Piazza Restaurant」
最後は自分はランチで利用したレストラン「Piazza Restaurant」です。
「Piazza Restaurant」はポール・ハムリン・ホールの3階にあって眺めのいい場所で食事ができます。
こちらはディナーレストランと違って、事前の予約は不要です。
バレエの絵画やトゥシューズなどが飾られていたりと、バレエファンに心くすぐられるような食事処でしたよ。
一応夜も営業しているみたいなので、コヴェント・ガーデンを訪れた際に利用してみるのもいいと思います。
「ロック&ソウル・プレイス(ROCK & SOLE PLAICE)」
ちょっと番外編ですが、ロイヤル・オペラ・ハウスから徒歩で行けるフィッシュ・アンド・チップスのお店も紹介しておきます。
「ロック&ソウル・プレイス(ROCK & SOLE PLAICE)」という老舗店で、現存する最古のフィッシュ・アンド・チップスのお店とのことです。
伝統を守っていてメニューも昔と変化がないらしく、まさに老舗中の老舗と言えるでしょう。
日本人としてはどうしても量が多めになってしまいますが、お味はサイコーなのでぜひ一度みなさんにも試してもらいたいところです。
個人的にはここで食事をし、コヴェント・ガーデン市場などの街歩きをして、ロイヤル・オペラ・ハウスに向かうのが、いい感じなルートだと思います。
バレエのオープンクラスも行ってみよう!
せっかくロイヤル・オペラ・ハウスに来たのだから、もしあなたがバレエ経験者ならば、バレエのオープンクラスも受けてみましょう!
ここでは有名なバレエスタジオ2つ紹介します。
『Pineapple Dance Studios』
一つ目は『Pineapple Dance Studios』で、コヴェントガーデンにありロイヤル・オペラ・ハウスのすぐ近くにあります。
すぐに近くのせいなのか、オープンクラスにはちょっとプロっぽい人もけっこう混ざっていて、一緒にレッスンしながら大きな刺激を受けました。
下の過去記事にはレッスンだけでなく、予約の方法や更衣室の様子などを紹介していますので、レッスンを考えている人は参考にしてみください。
『Danceworks』
もう一つは『Danceworks』というところです。
ここは、メイフェア地区という、まあ、お金持ちの集まる高級住宅街にあり、ダンススタジオのたたずまいもどこか余裕があって落ち着いている感じでした。
『Pineapple Dance Studios』と違ってロイヤル・オペラ・ハウスからは遠いですが、周辺には古い教会を改装してフードコートにした「メルカト・メイフェア」や「ハイドパーク」などが近くにあり、観光もしつつオープンクラスを楽しめますよ。
『Danceworks』は、すごく建物内が奇麗で、おしゃれな感じがしました。
詳細は下の記事にあるので、興味がある方は参考にしてもらえればと思います。
最後に
個人的にはロイヤル・オペラ・ハウスでロイヤル・バレ団によるバレエ公演を鑑賞をしてほしいのですが、もし時間がない方でも、建物の外観を見るだけでも価値があるので見に行ってほしいと思います。
また隣のポール・ハムリン・ホールは公演日以外でも出入りが自由で、3階にはロイヤル・オペラ・ハウスに関する資料の展示もあるので、それらを見るだけでも意義があります。
ロンドンを旅行される際には、ぜひロイヤル・オペラ・ハウスを目的地の一つに加えて楽しんで見てみください♪