バレエ

ロンドンに来たらロイヤル・オペラ・ハウスの近くにあるバレリーナ像「Young Dancer」を見てみよう!@Royal Opera House

世の中にはたくさんのバレエダンサーの像がありますが、その中で最も有名なのと言えば、ドガの『14歳の小さな踊り子』(La Petite Danseuse de Quatorze Ans)かもしれません。

でも、ロイヤル・オペラ・ハウスのそばにあるバレエリーナ像「Young Dancer」もバレエファンの間では有名で、実際にここに訪れた時もバレエ経験のあると思われる観光客が写真を撮っていました。

今回は、このロイヤル・オペラ・ハウスの目の前にある「Young Dancer」にお話しできればと思います。

「Young Dancer」のある場所

「Young Dancer」は、ロイヤル・オペラ・ハウスの正面玄関から出てたところの道路を挟んだ、左斜めの方向にあります。

上の写真にあるように、ロイヤル・オペラ・ハウスと一緒に撮影することもできるぐらいのそばなので、劇場にさえ行くことができれば見逃すことはないでしょう。

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ちなみに近くの路地を見上げるとロイヤル・オペラ・ハウスと建物の間に「Bridge of Aspiration」という橋が架かっているのが見えます。

これはロイヤル・オペラ・ハウスとロイヤル・バレエ学校を結ぶ橋で、生徒さんにとってはロイヤル・バレエ団に入って踊るという願望を表現した橋となっています。

「Young Dancer」のバレリーナ像は、そんな未来のバレエダンサーの卵たちがいる場所に立っているとも言えますね。

「Young Dancer」

ドガの『14歳の小さな踊り子』(La Petite Danseuse de Quatorze Ans)

先に挙げたドガの『14歳の小さな踊り子』は少し影を秘めているような悲しい表情にも見えなくもありません。

当時のパリ・オペラ座のダンサーはどちらかというと貧民出身者が多く、パリ・オペラ座のバレリーナは「公娼」とも言える存在でした。

そんな事情・歴史的背景が、あのような物憂げな表情とさせているのかもしれません。

一方で、ロイヤル・オペラ・ハウスの「Young Dancer」は、健全な若者がバレエに情熱を燃やして、日々の練習に取り組んでいる姿となっています。

見る人の視点にもよりますが、練習前とするならバーレッスンの前にストレッチをしているように見えるし、練習後とするなら休息しながらレッスンの内容を前向きに反省しているようにも見えます。

膝を折って片方の足にのせてストレッチするのはバレエをしたことのある人ならよくする動作ですし、かなり写実的な姿をしていると言えます。

また、ポワントを履いた状態のつま先もリアルでいいですよね。

けっこう甲が出ているところが、このバレリーナのバレエへの情熱を感じさせるポイントとなっており、製作者のバレエに対する思いも伝わってきます。

ちなみに、「Young Dancer」とは関係ありませんが、像の後ろにある「赤い電話ボックス」も観光地的な撮影スポットとなっているようです。

昔はそこら中にあったロンドンの名物「赤い電話ボックス」も今は少なくなり、電話ボックスのある場所では、写真を撮るためにけっこう人が群がっていました。

ビックベンを背景にした「赤い電話ボックス」では、上の写真にあるように撮影のためにすごい行列ができていて、係員も誘導しているぐらいでした。

ちょうど「Young Dancer」の後ろにも電話ボックスが並んでいるので、バレリーナの像と一緒に「赤い電話ボックス」もまじえながら写真を撮れば、よりロンドンらしい記念写真になりますよ!

「Young Dancer」の製作者

この「Young Dancer」を制作した人はエンツォ・プラゾッタ(Enzo Plazzotta)というイタリア人とのことです。

正直なところ自分は知らない人ですが、ロンドン中に彼のよく知られた作品がいくつかあって、「Young Dancer」はその中でも特によく知られた作品の一つみたいですね。

プラゾッタは動きに興味を持っていたらしく、ダンサーといった主題で動きをテーマにした作品を発表してたとのことです。

「Young Dancer」は静止した姿ですが、それでもバレエダンサーとしての動きも垣間見えて

立ち上がり踊り始めた時の躍動感さえ感じる

ところがすごいですね。

静から動を導き出すのは、彼が素晴らしい彫刻家だったことの証明と言えるでしょう。

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最後に

ドガの『14歳の小さな踊り子』はパリ・オペラ座によってバレエ化されていますが、この「Young Dancer」のバレリーナ像もいつかバレエ化してほしいものです。

ロイヤル・オペラ・ハウスに行くと、どうしてもその建物に目がいきがちですが、今回紹介した「Young Dancer」のバレリーナ像も忘れずに見るようにしてくださいね。

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ちなみに同じロンドン市内には、ビクトリア駅に「アンナ・パヴロワ像」もあるので、こちらについては別の機会に紹介したいと思います。

ロンドンは見るべきものがたくさんありますが、バレエファンの方は少なくとも「Young Dancer」を忘れずに見に行くようにしましょう!

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