今回は、大人の男性が初めてバレエ教室に行く時に、注意すべきポイントをご紹介します!
バレエ経験がまったくない、もしくは経験年数が少ないという方は、バレエ教室の体験レッスンを受けることができると決まっても、どういう準備をしたり、どんな心構えをしたらいいかわからず、不安な方もいらっしゃると思います。
昔に比べれば、男性がバレエレッスンを受けることも、一応増えたとは言えますが、まだまだバレエ教室は女性社会であることには変わりありませんしね。
本記事は、初めてバレエ教室にのり込んでいく大人男性の方をバックアップする記事になっていますので、精神的な助けとしても参考になればと思っています。
また、女性の方やバレエ教室を運営されている方にも、フツーの男性が初めてバレエ教室に行く際の状況や精神状態もわかりますので、男性大人バレエ学習者に対する理解を深めていただけるのではないかと思います。
★こんな人向け対象の記事です★
◎大人の男性で、初めてバレエ教室に行く方
◎女子・女性で、教室に男性の大人バレエ学習者がいる方
◎バレエ教室を運営していて、大人クラスを設置している、もしくは設置を考えている指導者
※あくまでもこの記事の基本的な対象は、大人から初心者でバレエを始める男性を対象としているので、子供の頃から習っていた男性・プロとして活動している男性はまたちょっと記事の対象とは違いますが、男性が少数派である現状は変わらないので、何かの参考にはなると思います。
体験レッスンまでの準備
まずは再度ホームページをチェック♪
体験レッスンを受けることが決まったあなた。
レッスンを受ける教室にホームページがあれば、改めてもう一度しっかり読み込みましょう!
教室からの注意事項
中には教室の独自の注意事項などが掲載されていることもありますので、気をつけて読みたいところです。
コロナ禍の中でマスク着用必須のレッスンだったり、体温管理のことなど細かく指示している教室もありますので、再確認をしときましょう。
指導者の氏名・経歴
また、指導される講師の名前や経歴もチェックしておきましょう。
名前は当然覚えていくべきところですが、経歴など例えばどこのバレエ団に属していたかや、どういった指導歴があるかは、初めての挨拶の時などに、いざというときの話のネタとして使える時もあります。
駐車場
また、特に車で教室まで行く場合は、必ず駐車場をチェックしておきましょう。
たまに地方のバレエ教室などは、駐車スペースが十分になく、子供を送迎する保護者の方の車でごった返すことがあります。
なかなか駐車場まできちんと整備しているバレエ教室は多いとは言えないので、グーグルアースなどで駐車場を確認しておくとよいでしょう。
初レッスンの日は早めに到着しておくべきですが、場合によってはすぐに駐車することができないこともあるので、一応、一時待機ができるように、周辺のコンビニもチェックしておきましょう。
バレエ用語をできるだけ覚えていく!
バレエで使われる用語を、少しでいいので覚えていったほうがいいでしょう!
バレエ用語は基本的にフランス語とは言え、フランス語を勉強する必要などありませんのでご安心ください♪
最初は、足や腕の位置のポジション名や、プリエなどの基本動作名だけでいいですし、レッスンをしているうちに自然と覚えていくものです。
インターネット検索の活用
今はホームページで「バレエ 用語 初心者」などで検索すると、写真入りで懇切丁寧に説明がでてくる素晴らしい時代なので、見ておくといいでしょう。
あるいは、YouTubeでも検索すれば、一つ一つの動きを説明した動画がたくさん出てきます。
個人的には一冊ぐらいは写真入りのバレエ用語集を、国語辞典のように持っておくことをオススメしますが、自分のやり方にあったものを選べばいいと思います。
ちなみにオススメは新書館さんが出版している「バレエ用語集」です。
写真付きでコンパクトにまとまっていて持ち運びに便利なので、ちょっとした時間に復習がきたりします。
先生がレッスン中にバレエ用語を、一つずつ解説することはほぼない。
ネットでも書籍でも、とりあえずまずは、バレエ用語に対する壁を少しでも低くしておく気持ちぐらいでいいと思います。
実際のレッスンでは、初心者クラスと言えども、先生が一つ一つの単語を一個一個ずつ解説することはありません。
とある教室のオープンクラスで、一つの振りごとにバレエ用語の解説を求める生徒さんがいらっしゃいましたが、限られた時間の中でレッスンを中断させてしまって先生も困っていました・・・。
バレエレッスンは、集団レッスンを基本としており、基本的に先生が個人個人を指導することはないので、自発的に学ぶ意識をつけていきましょう!
持ち物確認
男性は女性に比べて、それほど持ち物は少ないかもしれません。
とりえあず持参するものとしては
1.レッスンウェア(シャツ・タイツ)
2.バレエシューズ
3.タオル
4.飲み物
だけ最低限あればオッケーです!
コロナ禍の影響で最近は、レッスン中もマスクをすることが普通になってきているので、忘れずにマスクをしていきましょう。
また、レッスン後に汗を拭くために、汗拭きシートを持って行ったりすることもあります。
レッスンウェアは、初めはジャージでもいいかも
上記の中で、1のレッスンウェアと2のバレエシューズですが、まったくの初心者の方はどうしたらいいか悩むところだと思います。
基本的にすべて揃えていくものなのですが、レッスンウェアに関しては教室によっては初めはジャージでも構いませんというところもありますので、確認をとっておくほうがいいでしょう。
男性のレッスンウェアは、
上はラインの見えるTシャツ・下はサポーターパンツを中にはいてタイツ
というのが一般的な形ですが、さすがにいきなりは恥ずかしいと思います。
まずは、ピッタリ目のジャージから始めて、慣れてきたら基本のレッスンウェアに変えていくほうが現実的かもしれませんね。
慣れてしまえば、むしろジャージのほうが恥ずかしくなってきますよ。
一般的な稽古場では、ジャージ姿もあまり見かけませんから(笑)
バレエシューズは必須です!
レッスンウェアは柔軟に対応することはできますが、バレエシューズは絶対に購入していきましょう。
教室によっては初めは靴下でもいい・・・っていうところもありましたが、レッスンでは飛んだり回ったりするので、足を守るためにも必ず購入し履いてレッスンを受けてください。
バレエシューズをどこでどのように買ったらいいでしょう??という質問に
「バレエショップに行って、店員に相談して買ってください」
というアドバイスをする方もいますが、実際は男性がいきなりバレエショップにいくのは、恥ずかしいですよね・・・(笑)
堂々と行けるぐらい男性バレエが普及している時代が来ればいいのですが、それもまだまだ先の感じなので、今はネット通販を利用しておきましょう♪
サイズの目安ですが、普段の靴のサイズの0.5〜1.0㎝大きいサイズを基準に選ぶといいと思います。
アマゾンでも買えますし、初めてのレッスン前までに用意しておきましょう。
参考までに自分はチャコットさんのホームページを利用させていただいています。
初レッスン当日
ここまでは割と男性あるある系の話は少なかったですが、ここからは男性特有の問題がでてきます。
都内や地方、教室の歴史・規模・方針や立地条件、男性指導者の有無など、状況によって様々ですが、とりあえず地味なところで直面しそうな問題としては・・・
トイレと更衣室です。
「トイレ」が男女別にはなっていない問題
以前に比べてトイレを男女別にする教室も出てきましたが、それでもトイレを分けていないというか、そもそも教室設立当初に男性を想定していないので、施設の都合上、女性用として一つしかないところも多いです。
なので男性が入ることによって、トイレは男女共用スペースになるということです。
トイレは教室に行く前にコンビニに寄っていっておく!
教室によっては小さなトイレが一個しかなく、レッスン前にトイレが込み合うこともあるので、少数派である男性は後回しになってしまいトイレにいけないこともあります。
なので、一応念のためコンビニなどに寄って、トイレを拝借してから教室に行ったほうがいいでしょう。
一つしかない更衣室内にトイレがあるケースもあり
また、更衣室が一つしかなく、その更衣室内にトイレがあるという教室もありました。
そうなると女性が服を着替えるまで、中に入れないのでトイレに行く時間もなくなってしまうこともあります。
時々、更衣室内で女性達のおしゃべりが盛り上がってしまい、なかなかみんな出てこないということもありました・・・。
共用トイレに嫌悪感を感じる方もいる
トイレ問題はデリケートな部分であって、「トイレが一つしかないから、男性のレッスンの受け入れはお断りしています」という教室もありました。
声に出さずとも、特に思春期の女の子には共用トイレを嫌がる子もいると思われますし、男性側はそのことを念頭に入れて、慎重に行動をしたほうがいいでしょう。
男性側がレッスンを続けているうちに、自然にトイレを譲り合うタイミングや流れができていくものですが、一番初めのレッスンは施設内や生徒間の雰囲気もわからないので、念のため教室に行く前にトイレは済ませておくことが無難だと思います。
「更衣室」も男女分かれていない問題
先にも触れましたが、更衣室も一つしかないところが多いです。
スポーツジムやフィットネスクラブのように、男女別でロッカーがあるようなバレエ教室は少ないです。
男性を受け入れるために、倉庫の一角を整理しカーテンを設置したりして、男性更衣室を作っていた教室もありましたが、多くのバレエ教室は更衣室は一つだけで、入れ替え制というか、女性がみんな着替え終わるまで男性側が待つ形となります。
思い返せば、人が通らなそうな階段の踊り場などで着替えたこともありました(笑)
なので、着替えも先に済ませてから、教室に向かいましょう!
職場からなら退勤する前に更衣室などで着替えるのでもいいし、先に触れたトイレの時と同じように、コンビニのトイレを利用していくのもありだと思います。
これもレッスンを続けているうちに、なんとなく着替えの順番の流れができてきますが、やはり初めは状況がわからないので、着替えをしてから教室に向かうようにしましょう!
レッスンが始まる前の待ち時間
さあ、トイレも着替えも無事に乗り越えて、あとはレッスンが始まるのを待つだけ。
この待ち時間が重要です。
ともかく・ひたすら・怪しまれない・ように!
男性が割とレッスンに参加している、または参加していた土壌があるバレエ教室ならいいですが、そうでなければ男性であるあなたは、調和を乱す異物として警戒された目で見られます。
レッスンが始まる前のわずかな時間に、まわりの人は「この人は何者?」的な白い目であなたを見てきます。
この完全アウェイ空間の中で重要なことは、ともかくひたすら
「怪しまれない」
ようにすることです(笑)
ポイントとしては
◎稽古場に入る前は、挙動不審な人として取られないよう、行動に気をつける!
◎稽古場では、隅のほうで厳かにストレッチをする!
◎教室内の様子を見るのはいいですが、人をジロジロ見ない!
◎身だしなみ・清潔感に気をつけて!
◎微笑と言えるような笑顔を!ニヤニヤとかではなく。
◎先生へのご挨拶を忘れずに!
まあ、当たり前のことばかりですが、バレエ教室はいまだに女性社会なので、いつもよりいっそう注意して慎重に行動するようにしましょう。
ともかく初めてのレッスンだけは、最大限に周りに気を使ってのぞんでください!
何か重いものを運ぶ時は積極的に手伝うこと!
教室によっては、レッスン開始直前に、稽古場の隅にあるレッスン用のバーを出す時があります。
そういう時は、積極的に、でも、さりげなくバーを運ぶのを手伝いましょう。
そういった行動が男性を受けて入れてくれるきっかけとなりますし、何か重たいものを持ち上げるなどといったことは、率先してやってください。
そういう中で、優しく声をかけてくれる女性も出てきますし、さりげなく気を使った小さな行動が女性側の警戒心を解いていくと思います。
最後に
女性社会であるバレエ教室では、プロの男性バレエダンサーは崇拝の対象でも、大人から始めた男性バレエ学習者は、最初は変な人扱いです。
そういう覚悟を持って、最初のレッスンは立ち向かっていきましょう!
たまに遭遇する大人男性バレエ学習者への差別や偏見は嫌なものですが、バレエ教室側が男性受け入れに慎重になることは、男性側も理解して行動しなければなりません。
テレビで大きく報道されたバレエ教室での傷害事件もありましたし、自分も以前、都内の某スタジオのオープンクラスを受けたときに、男性から見ても
「この人・・・、ちょっとヤバいな・・・」
って人も実際にいました。
それでも地道にレッスンに取り組んでいれば、初めは身構えていた女性の方たちも、大半は受け入れてくれました。
また、女性大人バレエ学習者だけでなく、中学生の娘を持つ保護者の方でも、最初から精神的な面で支えてくれる人もいらっしゃいました。
不愉快な言動を投げかけてくる方も一定数いるのは事実ですが、こちらが誠意ある態度で真摯にバレエに取り組み続けば、ほとんどの方はバレ友(バレエ友達)として受けいれてくれるはずです。
今回は初めてのバレエ教室のお話でしたが、次回は「初めてのバレエレッスン」での注意事項をお話ししていればと思っています♪