バレエ

ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の座席からの眺めや見どころのご紹介

前にロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)のロビーや開演までの過ごし方についてお話ししましたが、今回は劇場の座席からの眺めや見どころなどについて書きたいと思います。

ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)のロビーの様子や開演前の過ごし方について今回はロンドンにある「ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)」のロビーの様子や開演までについてのお話しです。 ...

ロイヤル・オペラ・ハウスは、舞台の横幅が広くないため、ミラノ・スカラ座ウィーン国立歌劇場よりは客席からの眺めは見劣りしてしまいますが、真紅の色を基調とした舞台やその周囲の光景は、重厚感があって美しいです。

バレエやオペラに興味のない人でもぜひロイヤル・オペラ・ハウスで鑑賞をしてほしいし、内部ツアーも開催されているので、ロンドンの旅行の際には観光スポットの一つとして見に行ってほしいと思います。

ロンドンの旅行ではロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)を見に行こう!ロイヤル・バレエ団の本拠地は外観も美しい!今回はロンドンにあるロイヤル・オペラ・ハウスの外観についてのご紹介です。 バレエやオペラなどの芸術に興味がなくても、ロイヤル・オペ...

「ロイヤル・オペラ・ハウス」の真紅の緞帳

座席に到着するとまず目に飛び込んでくるのは、格調高い真紅の緞帳です。

バレエファンにはお馴染みの緞帳が舞台上にどっしりと鎮座している光景は、それだけで写真映えする撮影スポットになっています。

このデザイン性の高い緞帳を見るだけでも価値があるので、旅行スケジュールが公演日に合わない人も、内部ツアーなどを利用して見に行って損はないですよ!

英国王室の紋章

ここでのポイントとしては、緞帳の上部にある英国王室の紋章ですね。

盾の両側をイングランドを象徴する獅子とスコットランドを象徴するユニコーンが支えている有名なこの紋章は、ロイヤル・オペラ・ハウスが英国王室と密接につながっていることを示しています。

実際に故エリザベス女王はロイヤル・バレエ団のパトロンを務めてきましたし、世界最大のバレエ教育機関のロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス(ロイヤル・バレエ学校)も英国王室がパトロンとなっています。

ちなみにロイヤル・バレエ団に限らず、英国王室はイギリスの他のバレエ団やバレエ学校のパトロンを務めていて、バレエ学校においては、

イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール⇒ベアトリス王女

セントラル・スクール・オブ・バレエ⇒ソフィ・ウェセックス伯爵夫人

など、様々なバレエ団体を後援しています。

英国王室の一人ジョージ王子もバレエをやっていたことがあり、かつてあるアメリカの司会者が男なのにジョージ王子がバレエをすることを嘲笑し、世界中のバレエ界からバッシングを受けていましたね。

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「ロイヤル・オペラ・ハウス」の客席

今回の鑑賞は2階席にあるドナルド・ゴードン・グランド階 (The Donald Gordon Grand Tier)最前列でしたので、バレエを見るにはこれ以上にないピッタリな席でした。

眺めの良さだけでなく、座席の座り心地も良くリラックスしてこの日の演目『くるみ割り人形』を楽しむことができました。

終演後に撮った写真

全体の基調が落ち着きのある真紅のロイヤルカラーで統一されているので、開演前や休憩時間中に座席から舞台や1階の客席を眺めているだけでも見ごたえがあります。

2階席正面寄りや平土間の前方の席などは値段は高いですが(160€・日本円で約27,000円)、もちろんリーズナブルな価格の席もあり、最上階には立見席もあったりします。

立見席は、柵にもたれかかることはできそうですが、文字通り「立ちっぱなし」になるので、体力に自信のある方しかオススメできない感じです。

円形劇場で基本的にはどこからでも適度な見やすさはありますが、何度もロンドンに来ることはない方は、せっかくですから奮発して良席を取るとよいでしょう!

ちなみにドナルド・ゴードン・グランド階 (The Donald Gordon Grand Tier)は発売開始時間にサイトに行ったにもかかわらず、日にちが2024年1月1日のソワレだったためか、すでにけっこう埋まってしまっていたので、公演日の狙いをつけたら発売開始時間にはサイトを開いてクリックの準備をしたほうがいいですよ。

「ロイヤル・オペラ・ハウス」の天井

「ロイヤル・オペラ・ハウス」の天井

パリ・オペラ座の天井はシャガールの絵で彩られており、劇場の華やかさをいっそう引き立てていますが、ロイヤル・オペラ・ハウスの天井は上の写真のように淡いブルーのような装飾でシンプルです。

シンプルですが、周囲のゴールドカラーとロイヤルカラーとが絶妙に調和していて、全体の空間に溶け込んでいて綺麗です。

座席からの眺めだと、どうしても舞台や客席に目が行きがちですが、劇場を訪れたらぜひ頭上も仰ぎ見てください。

パリ・オペラ座のような豪華絢爛さはありませんが、静かに強く存在を主張した天井は、観客を非日常の世界に連れこむ一つの装置となっていることに気づくでしょう。

「パリ・オペラ座」の天井とシャンデリア

イギリス料理も、フランスやイタリアと違ってシンプルなものが多いですが、天井にもその国民性が表れているような気がしました。

「パリ・オペラ座」の天井にあるシャガールの絵

「ロイヤル・オペラ・ハウス」のオーケストラピット

舞台や客席だけでなく、新しい劇場に来たらオーケストラピットも覗いておくといいですね。

演奏者の方が最後の悪あがき仕上げをしているところを見ることができます。

「ロイヤル・オペラ・ハウス」のオーケストラピット

この日の演目は『くるみ割り人形』でしたが、ピッコロ奏者が2幕のフィナーレの曲でハープとチェレスタと一緒にアンサンブルする難しい箇所を、ひたすら繰り返して練習していたのが印象的でした。

開演直前のオーケストラピットから聞こえてくるA(ラ)の音は、開演前の合図であると同時に観客を魔法の世界にいざなうスイッチとなっているので、ぜひオーケストラピットにも注目してみてください。

これはパリ・オペラ座(ガルニエ宮)のオーケストラピット

「ロイヤル・オペラ・ハウス」のドレスコード

イギリスは紳士の国と言われますが、ロイヤル・オペラ・ハウスでは特にドレスコードもなく自由に入ることができます。

きちっとしたスーツ姿や華やかなドレスを着て、身なりをきちんとしている人が多かったですが、ジュアルな服装の人も多かったし、中にはけっこうラフな私服姿の人も散見されました。

なので旅行中でフォーマルな服がないからといって、ロイヤル・オペラ・ハウスでの鑑賞を諦める必要はないですよ!

もちろん最低限のマナーのある服装をしたほうがいいですが、よほど変な格好でない限り目立たないですし、誰も気に留めません。

「敷居が高そうだし入りずらそう」と思わず、ぜひ気軽な気持ちでロイヤル・オペラ・ハウスを体験してもらいたいです。

最後に

ロイヤル・オペラ・ハウスの円形型空間は、上品で落ち着きがあり、洗練されたシックな雰囲気もあります。

格調高い雰囲気もありながら、どこかあか抜けたシンプルさもあって、非常に親しみがわきやすい劇場です。

ロンドン旅行の際にはぜひロイヤル・オペラ・ハウスに行き、非日常的な夢の空間を体験してもらえばと思います。