今回はバーレッスンで反対側をやる時に、体を回す方向に決まり事があるというのを御紹介したいと思います。
皆さんはバーレッスンで片方の振付が終わってから、どうやって反対側にいくでしょうか??
一部のメソッドや教室ではこの行き方に決まりがあり、体をどちらに回して後ろに向くかが決まっています。
個人的には少々どっちでもいいのではないかという気もしますが、気にする指導者は気にするので、この記事で知識として身につけておきましょう♪
基本的にはバレエレッスン初心者向けの記事ですが、教室やスタジオを変えた時に注意した方がいいことなので、ある程度経験を積まれた方にも役立つと思いますよ。
反対側への行き方
それでは反対側への行き方ですが、左手バーが終わった時点で説明します。
左手バーが終わり、足は5番ポジション・腕はアンバーで終わりました。
そして、そこから反対側へは
左回りで回り、後ろを向く
のが、一部のメソッドでは正式な反対側への行き方とされています。
右回りでバーを背中に向けるのでなく、左に回って、もう片方の振りを右手バーで始める感じですね。
バーに背中を向けず反対側へ回る理由
正直理由はよくわかりません・・・(笑)
実際のところ片側が終わった時点で、先生から悪かった点の注意やアドバイスがあるので先生の方向を向くことになり、必然的に背中をバーの方に向けてしまうような気もします。
一つの理由として
「バーは異性なので、相手に背中やお尻を見せるのことになるから」
という指導者もいました。
その発想自体は面白いとは思いますが、直接的なレッスンに関係はなく、一般企業でもよく見ることがある権威付けがほしくて無意味なマナーを作り出す思考方法にも感じます。
百歩譲って
「バーの手は男性なので、ギュッとつかまないであげて!」
と、パ・ド・ドゥを想定して、女性陣に注意するシーンはよくレッスンで見かけるので、その延長線上にある考え方として、バーを人間と見立てて不必要に背中を見せないようにするという論理は、一応わからなくはありません。
個人的に納得する理由
個人的にはレッスンの全体的な統一感を出す機能として、このような決まりがあるのは納得がいく感じがします。
別の記事で「バーのプレパレーションは片腕バーからか、両手アンバーからか」のお話しをしましたが、コールドで同じ動きをする練習の一貫と捉えれれば理解もできました。
みんなで音楽に合わせて同じ振りをするように、オフ・ザ・ミュージックの場面でも統一した動きをするのは、一応は理にかなっていると言えるでしょう。
最後に
数教室だけですが、この決まりを貫こうとしたところはありましたが、大人バレエクラスはそれほど厳格には適用していませんでした。
それに前述したように、片側が終わった後、先生がアドバイスをするために話したり動いてみせたりするため、バーの方へ回るよりも、まず先生のほうを見てバーを背にしてしまうことが多い気がします。
ただやはり守らせようとする指導者も実際にいたので、このような決まり(慣習)があることは、あらかじめ知っておいたほうがいいでしょう。
新しいバレエ教室やオープンクラスに行くときの参考にしていただければと思います。