今回は大人の男性がバレエレッスンをしていることを、つい隠してしまう事例の病院編です。
現状の日本社会では
バレエ=女子・女性がするもの
というイメージが定着していますし、実際のところ男性大人バレエは少数派なので、趣味の話題になってもなかなかおおっぴらには周囲に言えない状況があります。
世の中にはちょっと人と違うことをやっているだけで、うがった目で見る人もいますから。
多様性が尊重される今の時代、一昔前ほどバレエをしていることを恥ずかしがる必要?はなくなりましたが、まだ気楽に他人にバレエをしていることを話せない引っ込み思案な男性もいることでしょう。
前の記事では、職場での言えない状況についてお話ししましたが、今回は病院の診察で話せなかった体験を書きたいと思います。
バレエッセイ(バレエ・エッセイ)として書いているので、まあ、こういう人もいるんだなぐらいで読んでもらえれば幸いです。
病院での出来事
レッスン中にジャンプの着地に失敗し少しアキレス腱を痛め、病院に行った時です。
先生からどういう状況で怪我したのかと問われて、思わずとっさに
「夜ランニングをしていた時に、足を痛めました♪」
と嘘をついてしましました。
本当のことを言わないと、診断にも影響がでてしまうのですが、なんだか気恥ずかしくて言えませんでした。
レッスンでケガをし整形外科に行って医者に「どうしてケガされたのですか」と聞かれても、レッスンをしててとは言えず「ちょっとランニングを始めたら…」とか嘘をついてしまっていた😵
恥ずかしがることないし、次はちゃんと言おう❗
って、病院を出た後にいつも決心はしている😅
— ゴン@バレエ好き or ウィリに囚われし者 (@GONGZHImogutubu) July 7, 2021
思い切って先生に話したらひかれる
怪我の部位によってはちょっと原因が違っていても、それほど影響はないかもしれませんが、本来は正確に怪我した時の状況を言わなければお医者さんも正しい診断ができないので、本当のことを言うべきでしょう。
この時は痛み止めを出されるぐらいで済みましたが、ちゃんと本当のことを話すべきだったかなとちょっとモヤモヤが残る感じでした。
なので、その後レッスンのし過ぎでアキレス腱周囲炎になった時は、思い切って先生(女性)に
「実はバレエをやっていて・・・」
と話したら、先生はバレエはもちろん芸術そのものにも疎かったのか
「えっ??(男のあなたがバレエだと??)」
みたいな反応をされてしまいました・・・。
まあ、思いっきりひかれたわけですが、大人の女性であってもバレエに縁遠ければこんな感じにはなるでしょう。
その先生はただ知らなかった(バレエ=女子・女性がやるものと思ってた)だけで、こちらも別に責める気もないし知ってもらおうという気もないですが、やっぱり明らかに気味悪がれて、塩対応されると気まずい雰囲気にはなります。
好意的な医療関係者ももちろんいます
こう書くと男性大人バレエでレッスンをしている人は「やっぱ自分も話さないようにしよう」と思ってしまうかもしれません。
ただ別の病院で好意的に受け止めてくる先生は男性でも女性でもいましたし、話すことによって実は先生もバレエをやっている、もしくは見るのが好きなのが分かり、診察なのにもかかわらず話が盛り上がったこともあります。
ひかれることもありますが、それはほんの一部で、話すことによって人とのつながりが広がることも多くありました。
なので、結局のところ自分が気恥ずかしがっているだけで、普通の医師・看護師の方は、同じ興味関心があるのでない限り、そんなに患者に興味があるわけではないし、気にすることはないでしょう。
最後に
職場などでは無理して趣味のことなんか話す必要はありませんが、病院では先生が正確な診断をするためにも、バレエで怪我をしたのなら、バレエをしていることを話すべきですよね。
その結果、怪我からの回復が遅くなってしまっては、レッスンもできないですし。
こういうのは、人からどう思われるかより
自分がどうであるか、どう思っているか
の問題とも言えるので、自信を持って話すようにしていければいいと思います。