バレエ

【バレエッセイ】男性大人バレエあるある(?)バレエレッスンをしていることを秘密にしてしまう(職場編)

『Shall We ダンス?』という、中年男性が(始める動機に不純な点はありますが)社交ダンスにのめり込んでいくという話の映画がありました。

映画の中には

ダンスをしていることが恥ずかしくて、家族や職場に秘密にしている場面

もあり、男性大人バレエの方の中にはひょっとしたら、同じ境遇で気持ちがわかるシーンも多かったかもしれません。

今回は、大人からバレエを始めた男性で、レッスンをしていることを職場で話しづらい人もいるということについてお話ししたいと思います。

もちろん何のためらいもなく周囲に話せる人もいると思いますが、映画の登場人物のように自分もあまりおおっぴらには人に言えなかったので、まあ、こういう人もいるんだ的な感じで読んでいただければと思います。

職場の人にバレエをしていることを、最初は秘密にしていた・・・。

映画『Shall We ダンス?』で、職場の同僚たちにダンスをしていることを隠すシーンがありますが、自分もまったく同じ感じでした・・・。

まあ、もともとそんなにおしゃべりな方ではないですが、趣味の話題を振られてもバレエをしていることはあえて黙っていました。

世の中的にはいまだに

バレエ=女子・女性がやるもの

という社会的な認識が強く、男もトゥシューズを履くものと誤認している人が多い中で、やっぱり男性の自分がバレエを習っていることを話すのにはためらいがありました。

芸術関係に疎い人の中には、うがった見方をしてしまう人がいましたから。

それに他ならぬ自分自身がバレエに関係する前は、バレエは

お金持ちのお嬢様が趣味でやるもの

という、誤った認識を持っていたからというのもあります。

バレエに馴染みがなければ、このような世間一般が持つイメージをやはり抱いてしまうものです。

今思うと自分の無知に非常に恥ずかしい限りですが、いまだにバレエに対してこんな認識の人は多いのではないかと思います。

「バレエ友達」との出会いで、少しは話すようになる。

ただ、バレエをしていることを話さなければ、バレエをしている人とのつながりは広がりません。

職場でひょんなことからバレエレッスンを週3回している人と知り合いになり、レッスンを一緒にしたり情報交換をやり取りするようになって、バレエ友達になった人がいます。

このケースにおいては、勇気を出してこちらがバレエレッスンをしていることを言わなければ、普通の会話さえすることもなかったです。

そういうことがあってからは、少しは周囲にもバレエレッスンしていることを話すようになりました。

やっぱ話さなければ、バレエ友達の出会いもできず、そのまま素通りしてしまいますからね。

お互いバレエレッスンをしていることがわかる状況って、海外で自国の人と出会うことに似ていて、異国の地だからこそ同じ文化や価値観を強く共有できるのと同じように、レッスンの話など意気投合して楽しいものです。

話さなければ、「男性大人バレエ」も広まらない悪循環

それに、大人からバレエを始めた男性は奇異に見られがちですが、隠してしまったままでは結果、男性大人バレエも広まらず悪循環であると思うようになりました。

ある程度、自分から話して、フツーの男性の大人もバレエをする事例を紹介しないと、いつまでたってもバレエ=女子・女性という社会的認知は変わっていきません。

なので、今は趣味の話題が出たら、バレエレッスンをしていることを話すようにしています。

話すことでバレエに興味を持ってくれた人は老若男女問わずいましたし、レッスンを始めるようになった人もいます。

もちろん一部の人に、薄気味悪い印象を持たれてしまったこともありますが、そういう人はだいたいバレエに限らず、自分が関心を持っていること以外はすべて否定するような人でした。

話さないことによるメリットより、話して得るメリットの方が断然あるので、今は(多少相手は選びますが)それなりに話すようにしています。

最後に

思えば、レッスンの初級を超えたあたりから、バレエをやっていることを話せるようになった気がします。

体が柔らかくなり、少しは動けるようになると、自分のしていることに自信が持ててきたのかもしれませんね。

世の中には大人男性バレエに対して、うがった見方をしてしまう人もいるかとは思いますが、バレエのすそ野を広げるためにも、男性大人バレエでレッスンを頑張っている方は、少しずつでも自分がバレエレッスンに取り組んでいることを話していくのもいいと思います。