前回は男性大人バレエ学習者が「初めてバレエ教室に行く時」のお話をしましたが、今回は次のステップである「初めてのバレエレッスンでの注意事項」をお伝えしたいと思います。
女性だって敷居が高いバレエレッスンなので、男性としては敷居どころか大きな壁というところでしょう。
レッスンを継続的におこっていく環境を作るためにも、しっかりと初めてのレッスンをクリアしておきたいところですよね。
今回は男性大人バレエ学習者が初めてのレッスンで注意しておきたいことを中心とした内容なので、読んでいただければ少しは不安が和らぐのではないかと思います。
楽しいバレエライフを送るためにも、しっかり準備していきましょう!
★こんな人向け対象の記事です★
◎大人の男性で、初めてバレエ教室でバレエレッスンを受ける方
◎女子・女性で、教室に男性の大人バレエ学習者がいる方
◎バレエ教室を運営していて、大人クラスを設置している、もしくは設置を考えている指導者
※あくまでもこの記事の基本的な対象は、大人から初心者でバレエを始める男性を対象としているので、子供の頃から習っていた男性・プロとして活動している男性はまたちょっと記事の対象とは違いますが、男性が少数派である現状は変わらないので、何かの参考にはなると思います。
一般的なレッスンの流れ
まずはバーレッスンをして、それからセンターレッスン
書籍やYouTubeなどの動画で予習した方はご存じかと思いますが、バレエレッスンの一般的な流れを一応確認しておきましょう!
基本的には・・・
バーレッスン(バレエ用のバーを使ったレッスン)
↓
センターレッスン(バーを使わないレッスン・フロアレッスンと言うところも)
という流れになっています。
初心者クラスなどでは、バーレッスンの前にみんなでストレッチをしたり、センターの後にポワントレッスンをしたりと、いろいろヴァリエーションはありますが、バーを使った基礎レッスンをしてからセンターレッスンに進むという方式は、古今東西、基本的に変わりありません。
レッスン時間
時間的にはバーレッスン50分~60分・センターレッスン40分~30分と、バーレッスンに時間をかけることが多いです。
全体でいえば約90分ぐらいですね。
バーを出す時・片づける時、男性は積極的に動くこと!
前回の記事「男性バレエ大人学習者の「初めてのバレエ教室」における注意事項」でも軽く触れましたが、教室によってはレッスン前にバーを運んで移動させる作業がありますので、率先して手伝うようにしましょう。
運ぶ時はベタベタと話しかけたりせず、あまり馴れ馴れしくならないように、さりげなくバーを運んでください。
また、バーレッスンが終わりセンターレッスンにうつる前にバーの片づけがあるので、それも忘れずに作業に加わるようにしましょう。
前にも言いました通り、怪しい人と誤解されないようにするための一つの手段なのですが、バレエに限らずこういう作業は、普通に率先してやりたいところですよね!
初めてのレッスンの方は、もしかして知らないことかもしれませんので念のためお伝えしましたが、バーを出し入れする作業があるかもしれないということを、頭の片隅に入れておくといいと思います。
できればバーの中央をおさえたい!
初めてのレッスンの場合は、バーの位置取りですね♪
ぜひ確保したい場所としては、言うまでもなくバーの中央です。
そこなら両側のサイドから見ても、前の人たちが見えますので、振りを覚えられないときはその方たちを見て体を動かすことができます。
うっかりバーの端のほうになってしまい、鏡も見えない位置だったら、自分が間違っていることすらわかりません。
最初のレッスンはなかなか振りについてはいけないので、気が利く先生なら最初から生徒の立ち位置を指示してくれることもありますが、そうでないこともあるので、できれば中央付近に立てるようにしたほうがいいでしょう。
ずけずけと中央を独占していると、また怪しい男性と思わてしまう可能性もあるので難しいところなのですが、なるべく恐縮感・申し訳なさ感を出して、中央付近を確保しましょう(笑)
初めは見よう見まねでOK!
これは男性に限ったことではなく、初めてのバレエ学習者みんなに言えることですが、初めてのレッスンは・・・
振りについていけずグダグダ
です(笑)
もともと少しダンスをやってたとか、動画をみたりしてかなり研究したとかでなければ、スムーズについていくことは相当難しいです。
でも、ご安心ください、あっという間に慣れてしまいますから!
最初は辛くても、レッスンを繰り返すうちに、自然と体がついていけるようになります。
あまり他の女性方を見ていると、これまた怪しまれかねないのですが、まったくの初心者の方は、周囲を見なければ、やっていけないので、ジロジロと見てると思われないようにしながら、真似ていきましょう♪
センターレッスンでの男性の注意事項
基本的に男性は後ろで!
次にセンターレッスンでの注意事項ですが、基本的にはバレエはレディファーストの世界なので、男性は後ろのほうに立ちましょう。
くれぐれも邪魔にならないようにしながら、後ろで待機してください。
教室によってはあまり男女区別しないところもあるし、あなたがある程度経験を積んで動ける人であるなら、クラス全体のレベル状況を見て前にいかす先生もいますが、少なくとも現在の日本のバレエ教室では、男性は後ろであるという一応のルールがありますので、注意してください。
先生から「前に行ってください」と言われたら、前に出るようにしましょう!
基本的に男性は最後で!
レッスンの最後などには、対角線上に斜めから大きなジャンプをしたりする振りがありますが、そこでも男性は最後にやるようにしましょう。
初心者のうちでは女性と一緒にまじって動くことも多いですが、身体的にジャンプ力に差がでてしまい、女性を念頭においているレッスン曲のテンポでは、男性の動きに合わないことが多いので、曲やテンポを変えて男性のみでおこなうということも、指導者によってはあります。
ただまったくの初心者であれば、できる人たちと一緒にやったほうが振りについていけるので、女性にまじってやったほうがいいでしょう。
男性特有のパを別メニューでやることもある
基本的な動きができるようになると、トゥール・ザン・レールといった男性特有のパの練習を女性とは別にやることになりますので、そうなると男性が一人の教室では、毎回最後に単独ライブがあるような感じになります(笑)
しっかりとレッスンを積み重ねて、そうなるぐらい早く上達したいですね♪
他に注意すべきこと
最後まで振りをあきらめない!
たまにセンターとかで難しい振りなどを最初からあきらめてパスする人がいるのですが
グダグダでもいいのでトライしましょう!!
いくつかの教室で見かけた光景なのですが、やらないというのは指導者の指示を無視していることになるので、そもそも失礼な行為です。
みんなグダグダな状態を乗り越えて上達してきたので、初めはなんとなく雰囲気だけでもいいので頑張ってトライしてみましょう!
大丈夫です、気づいたら自然とできるようになってしまうものですから!
レッスン中は、先生に質問しない!
バレエは基本的に集団レッスンです。
マンツーマンのプライベートレッスンならいいですが、人数がいる通常のバレエレッスンでは基本的には質問するのは避けましょう。
わからないところは、あとで自分で調べて、どうしてもわからないところは、レッスン後などに「お忙しいところちょっと質問よろしいでしょうか」と前置きしてから、聞いてみましょう。
お金を払っているので、こちらが質問する権利はあるのですが、あくまでも集団レッスンという都合上、レッスンの流れを中断させてしまうことはないようにしましょうね♪
予習・復習はしっかりとする(特に初心者は)
予習
前述したとおり、レッスン中はなかなか質問する時間はないので、特に初心者は予習をしていったほうがいいでしょう。
今はYouTubeなどで、レッスン動画もあるので、バレエが本当に好きならご覧になったことも多いとは思いますが、今度は自分がそこでバレエをすることをイメージして、視聴するいいと思います。
バレエ用語は知っていないとチンプンカンプンなので、プリエ・タンデュ・デガジェ・・・などなど少しでも耳慣れしていったほうが、レッスンに入りやすいと思います。
完璧にしていく必要はありません!
「だいたいこんなものかな」ぐらいで大丈夫なので、少しでも不安を取り除いておくつもりで、予習をしていきましょう♪
復習
また、復習もしっかりしましょう。
ある先生が、教えていて一番嬉しい瞬間は、初めから上手な生徒を見るとかではなく
自分が注意したことを、生徒がきちんと理解して直してくれた時
と、おっしゃっていました。
たとえ先生の注意をすぐには直せなくても、直そうと努力する生徒は、上達も早いとのことでした。
人にはいろいろ癖があるので、なかなか直せるものではないですが、先生の指導を守りながら常に自分の体と対話していくことが、バレエ上達の一番の近道であることは間違いありません。
くどいですが、男性はとにかく怪しまれないように!
このページでも他のページでも散々言っていることなので、しつこいと思われてしまうかもしれませんが、初めてのレッスンではやはり
とにかく怪しまれないこと!!
です(笑)
バレエに対する真摯な態度を示せれば、変な人に思われることは通常ないですが、バレエ教室によっては、派閥みたいなものもあるので、初めはある程度受け入れられるような態度をとることは、やはり重要になってきます。
オープンクラスでも、常連組さんは一定数いらっしゃるので、そういう方たちに敵意をもたれないよう最善の注意を払って初めはレッスンにのぞみましょう!
最後に
初めはなかなかレッスンについていけず、周囲に迷惑をかけてしまっているのではないかと不安になっていた方もいらっしゃいましたが、迷惑に思っている人はほとんどいないので、ともかくあきらめず90分間を戦ってみましょう!
たとえメチャクチャでも、必死に頑張っている姿は、誰かが応援してくれてるものです。
バレエに真摯に取り組む姿勢が、男性としてのあなたを受けて入れくれる手段となるので、初めてのレッスンはかなり緊張しますが、頑張ってみてくださいね♪