今回はロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の一部である
ポール・ハムリン・ホール(PAUL HAMLYN HALL)
のご紹介です。
別の記事でもレストランに行った時のことをご紹介していますが、ここではポール・ハムリン・ホールの全体像をお話ししたいと思います。
劇場の公演日以外でも、ポール・ハムリン・ホールは観光地として楽しめる場所ですので、バレエ等の鑑賞予定がなくても本記事を参考にして行ってみてもらえればと思います。
ポール・ハムリン・ホール(PAUL HAMLYN HALL)の歴史
まずポール・ハムリン・ホールのざっくりとした説明です。
いわゆる広い意味でのロイヤル・オペラ・ハウスは、上の写真のように2つの並んだ建物を一括りにして呼ばれます。
ただ、それぞれの建物には名称があり、左側の建物がポール・ハムリン・ホール、右側が劇場名としてのロイヤル・オペラ・ハウスと呼ぶこともあります。
実はロイヤル・オペラ・ハウスはもともとは右側のギリシャ建築風の建物だけのことを指していて、左側のポール・ハムリン・ホールは昔は花市場でした。
たまに
ポール・ハムリン・ホール(旧フローラルホール)
という明記がされていることがありますが、昔は別個の建物だったんですね。
1990年代に再開発・改修が行われて、ポール・ハムリン・ホール(旧フローラルホール)がロイヤル・オペラ・ハウスの一部として取り込まれ、現在の形となりました。
そのためロイヤル・オペラ・ハウスは、2つの建物が並んでいる構造になっているのです。
なので、2つの建物を一括りにして今はロイヤル・オペラ・ハウスと言うのが普通となっていますが、ここでは話の都合上2つの建物を分けてお話ししたいと思います。
ポール・ハムリン・ホール(PAUL HAMLYN HALL)の用途
そんなポール・ハムリン・ホールですが、用途としては劇場付属の複合施設という機能があります。
チケット売場・クローク・カフェ・バーやレストラン・お土産ショップなど、歌劇場以外の用途がここに集約されています。
ポール・ハムリン・ホールとロイヤル・オペラ・ハウスは外側からは別個の建物に見えますが、中ではしっかりつながっていて、行き来できるようになっています。
ロイヤル・オペラ・ハウスはロビーなども少し狭いので、お隣の建物であるポール・ハムリン・ホールで開演前のひとときを楽しめるようになっているのです。
また、前述したようにお隣の劇場が公演してない日でも、ポール・ハムリン・ホールは営業をしているので、公演日以外でも自由に出入りできます。
なので鑑賞する目的がなくても、訪れるべき魅力的な場所となっていますよ。
以下からは、ポール・ハムリン・ホールの魅力を8個に絞って紹介しますね!
ポール・ハムリン・ホールの魅力8選
①無料で使えるトイレがある!
ロンドン旅行の際に困ることの一つに
トイレ少ない問題
があります(まあ、ロンドンに限った話ではありませんが・・・)。
日本ならコンビニや駅にトイレがありますが、ロンドンではコンビニも少なく、また地下鉄でも主要な駅しかトイレがありません。
一応有料の公共トイレもあるにはあるのですが、けっこう汚かったりして使う気にもなれません・・・。
なので、無料で入れる美術館や博物館、またはデパートなどの綺麗なトイレを前もって確認していくことを個人的にはオススメしています。
そして今回ご紹介するポール・ハムリン・ホールにも綺麗なトイレが設置されています。
普段の日も一般開放されていて出入り自由なので、トイレも自由に使えますよ。
そういう意味でも、ポール・ハムリン・ホールはトイレ事情的に有益な施設となっています。
②1階に「ROYAL OPERA HOUSE CAFÉ」がある!
それでは1階から見ていきましょう。
1階は広いロビーとなっていて受付カウンターでは、飲み物や軽食が販売されています。
この日は公演日ではありませんでしたが、けっこう多くの人がここでまったりしていましたよ。
ROYAL OPERA HOUSE CAFÉと呼ばれ、大きなカフェテリアみたいな感じになっていて、みなさんくつろいでいました。
また、実際に舞台で使用した衣装の展示があり、バレエ『マノン』で使用された衣装がありました。
バレエファンにとっては興味深い展示品なので、ぜひじっくり見ていくといいですよ!
③お土産ショップは1階の奥まった場所にあり!
1階にはロイヤル・オペラ・ハウス関連のお土産ショップもあります。
けっこう奥まったところにあるためか、気づかない人もいるみたいなので気をつけましょう。
正門入口から入って、左奥のほうに進むとあります。
どんなグッズがあるかの詳細は下の過去記事に載せてありますが、ロイヤル・オペラ・ハウスのロゴの入った雑貨やレッスンウェアが売られていますよ。
中には奇妙なものまであるので、気になる方は過去記事を見ていただければと思います。
④2階は公演日に使用するディナーレストラン&バーがある!
お土産ショップ付近にある階段を登っていくとガラス張りのホールのような場所が出てきます。
ここは基本的に公演日に開いて、バーやレストランとなる場所です。
Pre-theatre dining(公演前にディナーを提供するレストラン)が2つあり
Paul Hamlyn Hall Dining
Balconies Restaurant
が、あります。
下の過去記事でも紹介していますが、公演チケット保持者でかつ事前予約のある方限定なので、劇場で鑑賞する予定のある人は試してみるのもいいでしょう。
自分は実際にBalconies Restaurantを利用しましたが、開演時間に間に合うように料理を提供してくれ、まったりとした時間を過ごすことができました♪
バーにもなっているし、隣のロイヤル・オペラ・ハウスへ続く通路もあるので、開演前はここでお茶するのもいいでしょう。
もちろんプログラムも売っていますので、ぜひ記念に購入していきましょう。
⑤3階には予約不要のレストラン「Piazza Restaurant」がある!
2階からさらにエレベーターで3階(建物の構造上は4階)にいくと、そこにはPiazza Restaurantがあります。
ここでは食事を楽しむことができ、先ほどのディナーレストランとは違って予約は必要ありません。
中にはバレエ関係の絵などが飾られていて、バレエファンにはより楽しめる場所となっていますよ!
入口には過去に著名ダンサーが履いていたトゥシューズが飾れていて、食事だけでなく内装のインテリアも素晴らしかったです。
店員さんもフレンドリーだったし、ランチなどで訪れてみるのもいいかもしれませんね。
⑥内部から見るポール・ハムリン・ホールが美しい!
3階ですが、ガラス張りのポール・ハムリン・ホールを内部から俯瞰して見ることができます。
この光景が非常に綺麗で、美しいガラス張りの窓や屋根から太陽の光が差し込む様は、息をのみます。
初めにお話ししたとおり、ポール・ハムリン・ホールは出入り自由なので、ぜひ3階まで行ってこの光景を楽しんでもらえればと思います。
けっこう多くの人が写真を撮っていたので、まさに穴場の観光地と言えるでしょう。
⑦コヴェント・ガーデンの街並みを一望できる!
またこの3階はけっこうな高さなので、コヴェント・ガーデンの街並みを一望できます。
テラスみたいなところがあるので、外に出てみて雄大な景色を楽しんでください。
この時はクリスマスシーズンだったので、外は賑やかで普段より活気がありました。
もちろんカフェやバー「Piazza Terrace Bar」も3階にあるので、コーヒーでも飲みながらまったりするのは最高のひとときですよ!
この素晴らしい景色も無料で楽しめるのですから、ポール・ハムリン・ホールは非常に太っ腹な気がします。
確か昔はポール・ハムリン・ホールも一般開放はしてなかったはずですから。
⑧3階はロイヤル・オペラ・ハウスのプチ・ミュージアムあり!
そしてバレエファンにとって忘れてはいけないのが、3階はバレエに関するちょっとしたミュージアムになっていることです。
ロイヤル・オペラ・ハウスの建物の歴史や上演史の記録が紹介されているので、バレエに興味があるならぜひ見ていくべきでしょう。
美しいティアラや衣装のデザイン画なども展示されているので、非常に興味深いですよ。
日本でも有名なお馴染みのダンサーの写真もあるので、ポール・ハムリン・ホールに来たらぜひ3階も忘れずに行きましょうね♪
ポール・ハムリン・ホールのアクセス
コヴェント・ガーデン駅から歩いて約2分のところにポール・ハムリン・ホール(ロイヤル・オペラ・ハウス)はあります。
近くにあるコヴェント・ガーデン市場はいつも賑わっているし、ロイヤル・オペラ・ハウスの周辺を歩くのも楽しいです。
また、ちょっと歩きますが、有名なフィッシュアンドチップスのお店「ロック&ソウル・プレイス(ROCK & SOLE PLAICE)」もありますので、たとえばここで昼食をしてからのんびり歩いてポール・ハムリン・ホールに向かうのもありでしょう。
いずれにしても、最寄り駅であるコヴェント・ガーデン駅から徒歩2分はありがたいですよね。
最後に
ロイヤル・オペラ・ハウスの一部であるポール・ハムリン・ホールは単に劇場付属の複合施設というよりは、立派な観光地と言っても差し支えないでしょう。
ロンドンの中心部であるコヴェント・ガーデンに位置しており、立地的にも非常に恵まれた場所にあると言えます。
バレエ鑑賞もできればしてほしいですが、公演のない日でも行く価値はありますので、ロンドン旅行の際はぜひ訪れてみてください♪