前にロンドンにあるダンススタジオ『Pineapple Dance Studios』のバレエ・オープンクラスについてお話ししましたが、今回はもう一つの有名なダンススタジオ
『Danceworks』
をご紹介したいと思います。
『Danceworks』もバレエだけでなく、ジャズ・コンテンポラリー・ピラティス・ミュージカル・タップなど、様々なジャンルのダンスを教えている総合型のダンススタジオです。
ニューヨークの「ブロードウェイ・ダンス・センター(Broadway Dance Center)」「ステップス(Steps)」や、日本の「スタジオアーキタンツ(STUDIO ARCHITANZ)」のような存在です。
2023年12月29日のクリスマスシーズンにバレエのオープンクラスを受けてきましたが、現在はコロナ禍前とは異なるシステムを採用していたので、それも合わせてご紹介したいと思います。
『Danceworks』のレッスンは事前予約制でクレジットカード等の前払い
昔は『Danceworks』も支払いは直接講師に現金を払っていたのですが、コロナ禍以後はここもシステムが変わりホームページやアプリで事前予約・支払いをする形になっていました。
7日前から予約をすることができ、レッスンの24時間前ならキャンセル無料みたいですね。
基本的には名前とメールアドレスを入力し会員登録して、スケジュールの画面からレッスン日を指定してクレジットカードで支払いをするだけですので、普通のネットでのお買い物と変わりありません。
電話や直接受付でクラスを確認しながら予約するよりも、事前にネットで予約して決済できるのは、便利ですし効率的ですね。
『Danceworks』の場所
場所は地下鉄Bond street(ボンドストリート)駅から、歩いて約3分のところです。
ロンドンのメイフェア(Mayfair)という地区にあり、けっこうお金持ちが多い高級住宅エリアです。
『Danceworks』は少し大きな通りから外れたところにあるのですが、まあ、治安はいい場所と言えるでしょう。
駅から続く通りであるボンドストリートは、ロンドン随一のブランド店街で、有名高級ブランドが並びます。
バレエレッスン前後に、いろいろと楽しむことのできる場所ですね。
下の写真は『Danceworks』の門構えですが、場所が場所だけになんだか洒落ている気がしました。
『Danceworks』の受付
『Danceworks』の受付は入口から中を覗くと、なぜかちょっと薄暗かったです。
中に入ると、受付のすぐ後ろがガラス張りのスタジオで電気が煌々としていたので、それほどやりとりに支障はなかったですが、入る前は一瞬大丈夫かなと思ってしまいました。
一見ちょっと不愛想な感じの男性が1人で受付していましたが、話してみると意外に優しくフレンドリーでしたよ。
名前を言えば、ルームナンバーを教えてくれるので、英語が不慣れな人もここだけは頑張って聞き取りましょう。
番号名だけは強調してくれるので大丈夫かと思います。
受付が終わったら矢印のドアからスタジオに行くのですが、この仕組みは、『Pineapple Dance Studios』と同じでした。
受付付近ではスタジオ限定グッズも売られていたので、レッスンの記念に買っていくのもいいかもしれませんね。
『Danceworks』の建物
矢印のドアを通ると、地下へ続く階段と上階へ行く階段がありました。
案内表示を見ると、9室のレッスンルームがあるみたいですね。
自分は1階のNo.2の部屋でしたが、男性がマネージュできるスペースがあったので、けっこう広い部屋がいくつもあるようでした。
更衣室は地下にあり下に降りる時に、講師の写真が飾れていました。
この日はDmitriy Gruzdev先生というロシア人の方のレッスンでしたが、写真を見て顔だけは確認しておきました。
いつも思うのですが宣材写真て、若い時代のままのものを使っているのが多く、実際にレッスンを受けたらかなり高齢だったということもよくありますが、今回のレッスンは写真通りな感じでした(笑)
『Danceworks』の更衣室
更衣室はしっかりと男女別でした。
前にパリでオープンクラスを受けた時は、まさかの男女兼用でちょっと文化の違いに戸惑いましたが、ロンドンではどこも分かれていてよかったです。
ただ、男性は自分一人だけだったので、結局広いスペースを1人で独占状態でしたが(笑)
中はトイレやシャワーがきちんと完備されており、見た目も綺麗だったので施設維持にしっかりと務めているようでした。
ちょっといいなと思ったのが、天井にもヒーターがあって真冬だったにもかかわらず、かなり暖かかったことです。
こういうちょっとした配慮が、筋肉の硬直化を防ぎ怪我の予防対策になっていいなと思いました。
ただちょっと危険だったのが、床に段差があったことです。
日本ならカラフルなテープを張って注意喚起するところですが、それがなかったので危うくつんのめりそうになるところでした。
初めて行かれる方は注意したほうがいいかもしれませんね。
#バレエ #ロンドン #Danceworks #オープンクラス
男性用更衣室に限って要注意なのが、着替え場所に入るところに、気づきにくい段差があること✴
思わずつまずいて、レッスンどころではない怪我をしてしまうところだった💦
男性大人バレエの方で、Danceworksに行く方は御注意を🎵 pic.twitter.com/rveim1punH
— ゴン@バレエ好き or ウィリに囚われし者 (@GONGZHImogutubu) December 30, 2023
『Danceworks』のレッスン
レッスンは急遽の代行だったためか、室内にピアノがありましたがCD音源でのレッスンでした。
この日の受講者は約12名ぐらいで、常連さんと思われる方もいて、そこらへんは日本と変わりありません。
男性は自分1人だけで、大人男性バレエはやはりマイナー部類に入るのも日本とまったく同じでした(笑)
日本と違うのは『Pineapple Dance Studios』でもそうでしたが、ZOOMレッスンを受けている人が4人ほどいたことです。
動画撮影用の機材や大きなディスプレイもあり、コロナがある程度おさまっても、利用している人はまだいそうでした。
コロナで自宅レッスンというよりも、たぶん遠方にいるので通えず利用しているという感じでした。
Dmitriy Gruzdev先生の指導はユーモアにあふれるもので、厳しい指摘をしながらも笑顔を絶やさず楽しくレッスンを進めようとしている意図が伝わってきました。
指導法は完全なワガノワメソッドで、日本でホームにしているバレエ教室と似たような振りが多く、けっこうしっかりついていくことができて良かったです。
「(センターで)鏡をずっと見ながら動いていたら、エクササイズの意味ないよ!」
って先生が言ってたのが印象的で、顔のポジションを無視して、ついつい自分の姿を確認しながら、動き続けてしまうのは、世界共通の「大人バレエあるある」と改めて感じました(笑)
レッスンまでの時間調整にちょうどいい「メルカト・メイフェア(MercatoMayfair)」
『Danceworks』のそばには
メルカト・メイフェア(Mercato Mayfair)
という古い教会を改装した大きなフードコートがありますので、レッスン前に時間調整をする場合などで寄ってみていただければと思います。
トイレもあるしちょっと休憩もできるし、なによりも前は教会だったためステンドグラスが非常に美しかったですよ!
自分は早めに着いたので、一通り内部を歩いてみた後は、入口のベンチで時間を調整しました。
メイフェア地区には近くに有名デパート「セルフリッジズ(Selfridges)」や大きな公園「ハイド・パーク」があったりと、いろいろと見どころもあるので、レッスン以外にも楽しめますよ。
ぜひオープンクラスと抱き合わせで訪れてもらえばと思います。
#バレエ #ロンドン #Danceworks #オープンクラス #MercatoMayfair
メルカトメイフェアは旅行雑誌にも載っている観光スポット?だから、Danceworksのすぐ裏手にあるし、オープンクラスのレッスンとセットでいくのが、バレエファンにはいいかと思います✨ pic.twitter.com/MhZsceBBlP
— ゴン@バレエ好き or ウィリに囚われし者 (@GONGZHImogutubu) December 30, 2023
最後に
海外のオープンクラスにおいて、レッスンが始まる前はいぶかしげにこちらを見ていた人も、レッスンが始まると
「私あれ(アレグロの振り)ついていけない!」
とかなって戦友みたいな感じになり、英語圏だけでなく他の言語圏の人とも混じりながら、最後には仲良くなれたりするものです。
日本のオープンクラスでは感じることができない魅力が『Danceworks』にもあるので、バレエファンの方はロンドン旅行の際はぜひレッスンを受けてみてくださいな♪