「運動神経が悪いから、バレエなんて無理ですよね・・・」

大人になってからバレエに興味を持つと、多くの人がまずここで立ち止まります。

やってみたい気持ちはあるけれど、自分には向いていないのではないかと不安になるのは ごく自然なことです。

ですが、大人バレエの目的は

美しい姿勢を身につけること
健康を維持すること
音楽に合わせて体を動かす楽しさを味わうこと

などにあります。

運動神経の有無に関わらず、誰でも趣味としてバレエを楽しむことができるのです。

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それに、運動神経がいいに越したことはないのですが、野球やサッカーや水泳などを経験してきた「運動神経の良い人」でも バレエレッスンでは最初に必ず戸惑うものです。

バレエの体の使い方は他の運動とは違い独特だからで、自分は運動が得意だから大丈夫と思って始めると、かえって苦労することも少なくありません。

むしろ他のスポーツ経験があまりない人のほうが、変な癖がついていない分、基礎を素直に身につけやすいというメリットがあるかもしれません。

この記事では、バレエ特有の体の使い方を初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。

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バレエ特有の体の使い方5選

バレエには他の多くのスポーツにはあまり見られない「体の使い方の基本」があります。

特に押さえておいておきたいのはアンドゥオール(ターンアウト)・姿勢の作り方・足の使い方・全身同時コントロールなどです。

5点に絞りましたので、一つ一つ見ていきましょう!

アンドゥオール(股関節からの外旋)

脚を股関節から外に回して立つアンドゥオール(英語ではターンアウト)は バレエを象徴すると言ってもいいほど大切な基本です。

見た目をきれいに見せるためだけでなく

バランスの取りやすさや
重心移動のしやすさ

にも深く関わっています。

アンドゥオール(足の第1ポジション)

足先を無理に外へ向けるのではなく、股関節から太もも・ふくらはぎ・足首まで脚全体を使って支えるという、バレエ特有の体重のかけ方が特徴です。

この感覚は他のスポーツではあまり使われず バレエの影響を受けている新体操でも、バレエほどのアンドゥオールは強く求められることはありません。

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背骨を伸ばし姿勢を維持したまま動く

バレエでは、背骨を長く伸ばし、骨盤を立て、首を上に引き上げた姿勢を保ったまま、脚や腕を動かします。

どの方向へ動いても姿勢のラインを崩さないことが前提になるため 体幹や背中の使い方はとても独特です。

そのため、バレエを続けている人は、自然と立ち姿や歩き方まできれいに見えるようになります。

「バレエやっている人は姿勢がいい」

と言われますが、これはバレエ独特のトレーニングからくるものなのです。

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足首と足先を繊細に使う

バレエでは

つま先を極限まで伸ばす
つま先立ちで体重を支える
ひざを深く曲げることにより、足首も曲がる(プリエ)

など足首・足先をとことん使います!

つま先を長く伸ばしたり、つま先立ちで体を支えたりと、足の先まで意識する動きは、他の運動ではなかなか見られません。

体の末端まで丁寧に使うことで、バレエならではの繊細な動きや、美しいラインが生まれるのです。

身体の先の先まで使い、最も繊細な動きを求められるのがバレエと言えます。

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全身を同時にコントロールする感覚

バレエの動きでは 脚や腕だけでなく

指先
視線
顔の向き
上半身の角度

まで すべてが様式美として決められています。

それらを同時に意識しながら動くことで 一つのポーズや流れが完成します。

強く速く動くことよりも、全身に神経を行き渡らせながら体を使うのがバレエの特徴の一つとも言えます。

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運動でありながら「見せる芸術」

バレエは、筋力や持久力をしっかり使う運動でありながら、常に「どう見えるか」を意識して体を動かします。

ジャンプや回転の最中でも、重心や姿勢を細かく調整しながら、観客に向けて表情や上半身は笑顔でやわらかく保つ必要があります。

「しんどさ」を表に出さない身体の使い方

が、バレエではひとつの技術なのです。

この点は踊ること自体が目的の社交ダンスとは異なるもので、あくまでも観客からどう見えるかが問われるのがバレエを言えるでしょう。

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最後に

バレエの基本姿勢や筋肉の使い方はとても独特なので、運動神経の良し悪しに関係なく、ほとんどの人が新しい体の使い方を覚えるところからスタートします。

あまりスポーツ経験がない
運動神経も良くない人

でも、趣味として大人から始める場合、そのスタートラインは運動神経のいい人とほぼ同じと言っていいでしょう。

少しでもバレエレッスンに興味があるなら、運動をあまりしてこなかったからと諦めずに、 ぜひ一歩踏み出してみてください。

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