今回はバレエの指先についてのお話です。
バレエは指先の形がきれいに決まっていると、それだけで20倍は美しく踊っているように見える試算結果が出ています(当社比)。
逆に言えば、どんなにポール・ド・ブラがきれいでも、指先の形が定まっていなければ、20倍は損していることになりますよね(当社比)。
バレエの指先の形は、厳密にはメソッドにより異なりますが、基本的な形は同じなので、しっかりものにしていきましょう!
バレエの指先の指導方法の代表パターン2点
バレエの指先の作り方ですが、自分が習ってきたものでは、以下の2点の指導方法が多かったです。
キツネの形
これ、日本ではよくある指導方法ですよね。
個人的にはあまりキツネに見えたことないのですが
「キツネの形を作りましょう!」
みたいな感じで先生が教えているのを、キッズクラスなどでよく見かけます。
この形から親指と中指を離せば、確かにバレエの指先に近くなるので、初心者の方はまずこの形で攻めるのがいいかもしれませんね。
踊りの状況にもよりますが、少し人差し指だけが外側へ出ていると、よりバレエらしくなります。
ガッツリとキツネの形を作ろうとすると、力が入ってしまうので、指先がしなやかに動くぐらいの気持ちで形作っていくといいでしょう。
鉛筆持ち
これは指と指をピッタリとくっつけてしまう人に特に向いているやり方です。
中指を中心にして、人差し指と薬指で鉛筆やペンを挟む形ですね(上の写真を参照)。
ある教室のジュニアクラスで、ずっとこの形で鉛筆を持ちながら90分間レッスンしているのを見たことがあります。
これは中央の3本指の間隔がつかみやすいので、指を隙間なくそろえがちの人にかなり効果的です。
大人バレエあるある(指先編)
ここで指先限定の大人バレエあるあるの紹介です。
あるあるなだけに、ここを直せば、まあまあバレエらしい形には近づくはずです。
親指がOKポーズになっている
コンテンポラリーバレエなどで、あえてグーチョキパーのパーの形で踊ることもありますが、クラシックバレエでは親指は内側にしまいましょう!
力を入れずに、軽く親指を折る感じですね。
最初のうちは、振りを覚えたりすることで精いっぱいのなので、指先まで神経を行き届かすのはかなり難しいですが、親指がOKポーズの形になっていると、エレガントに見えないので、せめて内側に隠しましょう。
先ほどのキツネのポーズを維持する感覚でいくのもいいかもしれません。
学校の授業の「挙手」の形になってしまう
指先がピッタリくっついている状態は避けたいです。
力が入るとどうしてもグーチョキパーのパーか、指先に隙間のない
「はい!先生!」
の挙手ポーズの形になりがちです。
こういう傾向の人は荒療治で、先ほどご紹介した「鉛筆持ち」をバーレッスンの間ずっとおこなうのもいいかもしれませんね。
ある大人バレエの人は、仕事の合間に必ず「鉛筆持ち」をしていたという人もいました。
仕事がおそろかになってはいけませんが、休憩中など手先を使わない時に、人差し指と薬指の間に鉛筆やボールペンを挟んでおくのはいいかもしれませんよね。
指先の画像や動画を前もって目に焼き付けておこう!
バレエの指先作りは、いつでもどこでも練習できるところがお得なところです。
ボールペンやマーカーなどはだいたい仕事場にあるものですし、隙間時間を利用してバレエのしなやかな指先作りができます。
そのためにも、普段からバレエの画像や動画を見て、プロのバレエダンサーの美しい指先を目に焼き付けておきましょう!
バレエは「模倣芸術」の一つであり、「再現芸術」でもあるので
模倣対象・再現対象を視覚的に把握しておく!
と、よりバレエの指先に近づきやすいですよ。
最後に
指先は足腰に比べれば、ダイレクトには老化現象の影響を受けないので、大人バレエでもジュニアクラスに勝てる(!?)ところです。
冒頭にもいいましたが、指先がきれいな人は、(当社比で)20倍も美しく見える試算結果が出ているので、指先レッスンも忘れずに頑張っていきましょう。