バレエ

発表会における男性大人バレエの「メイク」の手段について

以前にバレエを始めて数年の大人男性の方から、発表会の時の舞台用のメイクはどうしていたかメールで質問されました。

普段化粧をせず顔を扱うことに慣れていない男性には、初めてのバレエの発表会に出る時は、どうしたらいいか戸惑う人も多いと思います。

メイク自体にもちょっと抵抗感があったりしますしね。

今までいろんなバレエ教室の発表会に、出演者お手伝いで関わってきましたが、今回は大人からバレエを始めた男性の発表会のメイク手段の話をしたいと思います。

バレエ教室に男性大人バレエの生徒さんがいる教室もあるかと思いますので、指導者の方にも発表会の準備などで参考になるかと思います。

男性大人バレエのメイク手段

以下の手段は単体でこういう形をとっているわけではありません。

実際はいくつかのやり方が混在している教室が多かったです。

教室の先生

まあ、これがオーソドックスですかね。

先生が1人ずつ朝から丁寧にメイクを頑張っていました。

1人だと大変なので、すべての生徒のメイクが終わった後は、なんだかかなり疲れていました(笑)。

ちなみに男性は後回しにされますので、待機時間が長くなりがちです。

先生の友達

先生のバレエ仲間が、発表会の時にお手伝いに来ることは多いです。

発表会では、先生のバレエ教室時代の友達や、バレエ団在籍時代の仕事仲間が、お互いの発表会の時にメイクだけでなく、生徒の行動面などサポートしたりしているものです。

なので、自分の教室でBOYSクラスのメイクをしたことがある先生に、大人男性のメイクをしてもらったこともあります。

人によってはメイクの最中に、バレエのアドバイスやバレエ団の時の思い出話を語ってくれたりするので、なかなか有意義な時間でした。

selective focus of beautiful young woman getting makeup done by makeup artist

バレエ経験のある保護者

バレエ教室によっては、子供の人数が多い場合、保護者のためにメイクの講習会をしたりして、当日は保護者全員でメイク作業をしたりします。

そんな保護者の中でも、バレエ経験が長くメイクの技術がある人に、男性のメイクをしてもらったことがあります。

もちろん最終的な細かい手直しは先生がするのですが、発表会の日は慌ただしいので、先生にとってはこういう保護者はありがたい存在ですよね。

出張メイク

これ実は以外に多くの教室で採用してました!

お金がもちろんかかるのですが、先生や保護者の負担が減るし、メイクの技術は確かなので意外にコストパフォーマンスはいいかもしれません。

だいたい5,000円ぐらいの別途徴収がありますが、教室の規模などによっては、メイクを委託するのもありだとメイクをやってもらいながら感じました。

チャコットさんでもやっていますし、メイクアップ専門の会社でも出張メイクをやっています。

委託される側も、化粧道具を販売できるし宣伝にもなるので、お互い好都合でしょう。

たまに大人からバレエを始めた男性を白い目で見てくるメイクさんもいましたが、経済的な面で折り合えば効率的な方法かもしれませんね。

男性ゲストダンサー

あまりないかと思うのですが、男性ゲストダンサーにメイクをしてもらったこともありました。

実際は大人の男性にメイクしてくれるゲストは、ほとんどいないかもしれませんが、気さくな方は教室側のメイク依頼を引き受けてくれるのかもしれません。

メイクをしてもらいながら、バレエ団の裏事情(スキャンダル)とかも聞けて、おしゃべりがてらにメイクをしてもらいました。

教室のバレエ再開組

これもそんなに多くはないですが、大人でバレエ再開組の人にメイクをしてもらったことがあります。

メイク自体が好きな大人バレエの方もいるので、先生の負担を減らす意味でも、こういう方は貴重ですよね。

再開組の大人バレエさん達に取り囲まれて、楽しそうに顔をいじくられたこともありました。

メイクは自分でやるのが基本だが、現状では大人男性が自分でメイクすることはない。

結局いままでメイクは他人任せで来ましたが、理想的にはもちろん自分でメイクをするべきでしょう。

自分でできれば、どこの教室に行っても先生や周囲に余計な負担をかけずにすみますしね。

ただ、毎年2~3回発表会があるなら別ですが、年に1回しかない発表会がないのに、化粧道具をそろえたりするのは経済的でないかもしれません。

化粧に興味があって普段からメイクをしている方ならいざ知らず、ほとんどの男性は基本的な化粧道具は持ってないし、道具の名称も哲学用語なみにチンプンカンプンな人も多いでしょう。

先生もそれをわかっているのか、どの教室でも自分でメイクをするようにとは言われなかったです。

バレエのメイクは、普通のお化粧とは違うので、大人の女性でもメイク講習などを受けなければ難しいものですし、プロを目指しいるのでなければ、その都度誰かにメイクをしてもらうのでいいかもしれません。

もっとも男性大人バレエは増加傾向にあるし、アマチュアであっても男性もメイクをするようになっていくと思われるので、少しでも興味のある方はぜひメイク技術を身に付けておいたほうがいいでしょう。

最近はプロの男性ダンサーが、YouTubeで男性のメイクのやり方をアップしてくれているので、見よう見まねで頑張るのもいいかもしれませんね。

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https://www.youtube.com/watch?v=N21wRxVIRe8

最後に

自分はメイクをここまで他人任せで来てしまいましたが、自立する意味でもメイクの基本ぐらいはできるようにしていこうと思っています。

今後男性大人バレエの人口が増えていけば、嫌でもやらざる得ない状況にもなるかもしれませんしね。

教室側の負担を減らすためだけでなく、男性が自分自身でメイクができることは大きな経験・メリットとなるでしょう。