デトックス効果とは、体内に溜まった不要な物質や疲労感を排出し、心身を健やかに整える働きのこと。
実はバレエには、このデトックス効果をホルモンの力で自然に引き出す面があります。
特に、仕事や責任を抱え込みやすい大人の男性の身体は、ホルモンバランスの乱れが心身に影響しやすいと言われます。
バレエレッスンは、そんな男性の身体にこそフィットする「整える運動」。
ここでは、バレエがホルモンバランスにもたらす好影響をご紹介します。
1. ストレスホルモンを抑える(コルチゾール)
仕事上のプレッシャー、長時間の集中、慢性的な緊張状態・・・。
これらは副腎からコルチゾールというストレスホルモンを過剰に分泌させます。
コルチゾールが高止まりすると、
疲れやすい
気分の落ち込み
集中力の低下
免疫力の低下
…といった不調へ繋がりやすくなります。
ところが、バレエのように 中〜高強度の全身運動 を継続すると、身体はストレスに負けない“しなやかさ”を獲得し、コルチゾールの分泌を自然に調整するようになります。
つまり
バレエはストレス耐性を底上げしてくれる運動
と言えるのです。
特に男性は「無自覚にストレスを溜め込みやすい」とも言われており、その解消としてのバレエは理にかなっています。
2. 幸福ホルモンの分泌が高まる(エンドルフィン・セロトニン・ドーパミン)
次に幸福ホルモンについて見ていきましょう。
エンドルフィン ― “脳内麻薬”とも呼ばれる幸福物質
ハードなバーレッスン、強度の高いジャンプや回転・・・。
男性が得意としやすい力強い動きの中で、エンドルフィンの分泌が高まり、レッスン後の
「妙に気持ちいい…」「なぜかスッキリする」
という感覚を生み出します。
これは、まさに自然が用意した合法の鎮痛剤の効果です。
セロトニン ― 心を安定させるホルモン
バレエは音楽とリズムに合わせて身体を反復的に動かすため、セロトニンの合成と放出が高まりやすいのが特徴です。
イライラが軽くなる
思考がクリアになる
心が落ち着く
大人の男性が抱えがちな慢性的な疲れや精神的な圧迫感に、じんわり効いてきます。
ドーパミン ― やる気と快感をつくる
新しいステップができた瞬間、回転が成功した瞬間に湧き上がる「できた!」という高揚感。
これはドーパミンの働きです。
バレエは技術の小さな成功体験が連続するため、「今日も行こう」という意欲が自然と湧きやすいのも男性に向いている理由です。
最後に
レッスン後に身体が軽くなったり、気持ちが前向きになったりするのは偶然ではありません。
バレエはホルモンのスイッチを総動員して、心身を“良い方向”に調整してくれる運動です。
そして、この心地よさは 一度味わうとクセになります。
バレエレッスンにいそしんでいる人達がが
「理由はよく分からないけど、レッスンに行かないと落ち着かない」
と感じるのは、まさにホルモンの作用。
言うなれば、バレエは
健康的な「麻薬」
ストレスを抱えやすい大人の男性だからこそ、あなたの毎日に、この心地よい中毒性を取り入れてみませんか?
