今回はバレエ教室によって、どんなバーレッスンの違いがあるかを、お伝えしたいと思います。
かれこれ30教室以上のバレエ教室やバレエスタジオのオープンクラスを巡ってきましたが、レッスンではいろんな違いに出会ってきました。
その中でも経験の浅い方が注意したほうがいい代表的なものを、5つに絞ってご紹介したいと思います。
まとめ記事でもあるので、詳細を知りたい方は、リンクを張っておきますのでご覧になってください。
バレエ初心者の方や、初めて別の教室のレッスンを受ける方向けの記事になっていますので、参考にして頂ければと思います。
なお、今回はバーのレッスンに関する違いのご紹介で、マナー編は別の記事でご紹介したいと思います。
1.バーの立ち位置の決まり方
どこのバーの位置でレッスンを行うかですが、先生による指示で決まる場合と自由に決まっている場合があります。
前者の先生が指示する場合は、生徒のレベルを見てレッスン前に先生が誰がどこのバーで行うか決める形なので、あまり問題はありませんが問題は後者です。
本当に自由ならいいのですが、オープクラスであっても、長年教室で練習しているベテランさんが自分の指定席を決めている場合があります。
うっかりそこに立とうものなら、なぜかお叱りを受けることもありますので、初めていくバレエ教室やスタジオでは様子を伺いながらバーの前に行きましょう♪
2.プレパレーションが両手アンバーからか、片手バーで片腕だけアンバーからか
バーの横に立って動く前のプレパレーションも教室によって違いがあります。
1.両手アンバーから→アンナバン→アラスゴン
2.片手はバーに手を置いて、片腕だけでアンバー→アンナバン→アラスゴン
上記2種類ありまして、最初の立ち位置で両手がアンバーか片腕がバーにあるかの違いですね。
ほとんどの教室がどちらかに統一されていましたが、少数ですが特に決めていなくて自由でバラバラの教室もありました。
気になるようでしたら、先生にどちらがいいか聞いてみるのもいいと思います。
ちなみにセンターでプレパレーションないところもありましたが、バーレッスンは必ずあります。
3.足の2番ポジションの踏み変え
バーの始めにある「プリエ・プリエ・グランプリエ」の振りで、1番ポジションから2番ポジションに移る時に、まずバーの反対側の足をタンデュで外に出しますが、その後にバー側の足をタンデュすることもあり、これを「踏み変え」と一般的に呼ばれています。
ワガノワメソッドなどでは、この「踏み変え」を厳しく禁止していますが、特に禁止の定めもないメソッドや教室もあります。
踏み変えについては賛否両論があるのですが、この動きをするかしないかに大変こだわる指導者もいますので、一応初めていくバレエ教室では気にしておいたほうがいいでしょう。
4.足の4番ポジションのグランプリエやらない
教室によっては足の4番ポジションのグランプリエをやらないところがありました。
十分なアンドゥオールができていなければ、膝や股関節を痛める可能性があるというのが大きな理由の一つです。
中には
「そもそも4番ポジションのグランプリエは踊りに出ないから練習する必要性がない」
という指導者もいました。
現状4番ポジションのグランプリエをやる教室やスタジオが多数派ですが、危険性・必要性などを考えて4番ポジションのグランプリエをしない教室もそれなりに存在しますので知っておいてください。
5.3番ポジションを5番ポジションの代替として使うバレエ教室
美しい5番ポジションに憧れる大人バレエの方も多いと思いますが、きちっとしたアンドゥオールができていないと難しいものです。
難しいだけでなく、無理やり5番ポジションに入れようとすると、膝と足先の方向が一致しないでねじれてしまい、怪我の危険性が高くなります。
指導者によってはそれを危惧して、特にアンドゥオールが十分でない大人バレエクラスでは、5番ポジションは避けて3番ポジションでやるように指示する教室もありました。
ただ、5番ポジションはバレエにおける様式美の完成形の一つなので、3番ポジションでもアンドゥオールの意識は忘れず、できる限り理想の5番ポジションに近づく志向は常に持ってレッスンにのぞんだほうがいいでしょう。
最後に
他にも細かな違いはたくさんありますが、大切なのは
目の前の先生の指導や方針はリスペクトして、そのやり方に従うこと
です。
たまに生徒さんの中に、他の教室のやり方を持ち込む人がいますが、失礼ですのでやめましょう。
様々なメソッドやアプローチがあるので、その違いを楽しむ気持ちでレッスンにのぞめば、バレエの世界がさらに広がっていきますよ!