バレエ

大人バレエは「頭脳プレイ」でもある!?大人バレエの方は思考力も活用してレッスンにのぞもう♪【バレエ初心者必見】

バレエ教室でジュニアの子たちと混ざってレッスンを受けることがありますが、その時に時折思うのは

子供はある程度、感覚技術を習得することができる

ということです。

子供は先生から言われたことを、あまり考えることなく実行でき、また修正することができます。

大人でも子供の頃にバレエをしていた再会組の人を見てると、姿勢も良くスムーズに動けていて、外国語習得に例えるなら子供時代は海外で育った帰国子女のようです。

このように、ある程度年齢を経てから始めた大人バレエでは、やはり身体の使い方や動きの部分で、子供や再開組と差が出るのはしようがありません。

ただ、大人バレエでは子供にはまだ備わっていない知識経験があるし、それらに基づいて論理的に考える能力があります。

実際にあらゆる方法を試して試行錯誤しながらレッスンに取り組んで、再会組の人から見ても上手と言えるぐらいになった大人バレエの方もいました。

そういう意味では、大人バレエは「頭脳プレイ」とも言えますので、今回は大人バレエの方が上達するための「考える大人バレエメソッド」を3点に絞ってご紹介していこうと思います。

バレエ関係の書籍を読む!

まずはバレエに関する本を読むことですね。

通販サイトで様々なバレエの本を購入して読むことができますし、ネットでは大学が公開している論文もあったりします。

子供には読めないし、読んでも理解できない部分もあるので、書籍からバレエレッスンに関する知識などを得ることは大人バレエならではの代表的な方法です。

ここでは3つのジャンルを見ておきたいと思います。

解剖学

解剖学の知識などは、とりわけレッスンに直結していて、大人バレエに有効ですね。

バレエのレッスンは「解剖学」のレッスンです♪

という先生もいました(ちょっと大げさですが)。

大人はある程度、体ができあがってしまっているので、なかなか子供のように直感的に学ぶことは難しいですが、体の仕組みを理論的に理解する能力には長けていますので、ぜひ解剖学の知識は入れてレッスンに役立てたいところです。

バレエのための解剖学の本は、いくつか出ていますし、アマゾンなどでも購入できますから、書籍によってレッスンの足りないところを補っていきましょう。

解剖学的な知識があると、自分の体の弱点もわかるので、レッスンの大きな補助知識となります。

バレエ史

また、バレエ史の本を読んでおくのも、大人ならではの強みかもしれません。

バレエ作品の歴史的背景などを知っておくと、踊りの表現に幅ができますし、演技の面でも変わってきます。

レッスンに直接的な知識ではなくても、ある作品の成り立ちを知っておくことは、幕物をやる時にも役立ってきますので、読んでおくといいでしょう。

大人向けレッスン本

言わずもがな、今はたくさんの大人向けのレッスン本がありますよね。

けっこうたくさん購入してしまう人がいますが、数冊に絞って集中して読みながら、レッスンに生かしてみるのがいいでしょう。

買って終わりにならず、読んで実際のレッスンや踊りにフィードバックさせることが大切です。

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「自撮り」をして、お手本動画と比較分析する!

書籍はどちらかというと知識を得ることが主ですが、実際の練習ではやはり自撮りがオススメです。

「鏡を見ながらでいいじゃん」

と思う方もいるかもしれませんが

人は自分の見たいものを見る動物

であり、鏡に映ったものは自分の理想形が無意識に反映されてしまいます。

鏡を見ながら練習していたのに、発表会のDVDを見たら、とんでもない踊りをしていたというのは、大人バレエによくあることです。

その点、映像は嘘偽りのない姿をあなたに提示してくれますから、直すべき部分が一目瞭然です。

なかなか自分の動画を撮る時間や場所がない人もいるかもしれませんが

先生に言われて直すより効果的

なことも状況によってはあるので、ぜひ自撮りは活用していきたいところです。

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また、大人は子供に比べて分析する能力がありますので、YouTubeなどにあがっているお手本動画自撮り動画を比較してレッスンに生かすこともできます。

今はレッスンの動画もたくさんありますので、それらと見比べながら、自分の動きを修正していくといいでしょう。

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スコア(譜面)を見返しながら練習する!

このやり方は楽譜を読める方だけになってしまいますが、バレエの発表会の自分の踊る曲が決まったら、その曲のスコア(譜面)を見ておくといいと思います。

曲を聴きながらスコア(譜面)を読み込んでおくと、音楽の全体的な流れがわかるし、カウントも取りやすくなります。

今はIMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)で無料でオーケストラ譜やピアノスコアをPDF形式などのデータで手に入れることができますので、ダウンロードしておいて見返しながら練習するのも大人にとっては大きな助けとなるでしょう。

ピアノを弾ける方なら、ピアノスコアも市販されていますので、事前に弾いておくのもいいですね♪

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最後に

大人バレエは、子供のように感覚で学ぶことは難しいですが、歳を重ねて築いてきた経験があるし、様々な舞台を見てきた鑑賞歴もあるはずです。

それらをフル活用してレッスンを続けていけば、きっと自分なりに満足する成果を出すことができるでしょう。

自分が人生で得てきたものも活用しながら

「頭脳プレイ」

でもって、レッスンに取り組んでもらえればと思います。