バレエ

「自撮りレッスン」大人バレエダンサーは自分の踊りを撮影して直していこう!【バレエ初心者必見】

今回は大人バレエの方の上達のアプローチの方法の一つとして「自撮りレッスン」をご紹介します。

通常のクラスレッスンの撮影は難しいかもしれませんが、発表会のヴァリエーションやコールドの練習を撮影するのは、周囲の迷惑にならなければ可能でしょう。

まだ例外なく教室内での撮影は禁止というところも多いですが、自分の動きを撮影したものを見直すのは、鏡を見て自分で直すよりかなり効果的です。

今回はこの「自撮りレッスン」の効果と注意点をお話ししていきたいと思います。

人は見るはずのものを、見ようとしている!

人間は曇りのない目で「見る」ということはしてません。

というか、できません。

どうしても主観が紛れ込んでしまうもので、「見る」という行為は正確に言えば

「自分が見るはずのものを、見ようとしている」

といえます。

マジックはこの人間心理の応用であり、だから人は帽子からウサギが跳び出してきたら、ビックリするのですね。

鏡を見て練習しても、理想の自分を投影しがち!

バレエの練習も同じで、鏡を見ての練習で、我々はありのままの自分の姿を見ていません。

理想の自分をイメージしながら、それを自分の姿に当てはめて鏡を見ているものです。

なので、よほど外れた動きならわかりますが、ささいな間違いなどはバイアスがかかり、思い通りに動いているように見えてしまいます。

例えば足膝などを伸ばしているつもりでも、実際は伸び切れてなくて少し曲がっていたりすることなどですね。

発表会のDVDなどで、映像の中の自分が理想とはかけ離れた踊りをして、愕然とした方も多いと思いますが、特に大人バレエでは自分のイメージした動きと実際の動きが違っているのはよくあることです。

映像は残酷ですよね。

ありのままの自分を切り取って、こちらに不甲斐ない踊りを否応なく突きつけてきますから(笑)

「発表会のDVDは買っても絶対に見ない!」

という大人バレエダンサーがいましたが、気持ちは大いにわかります。

楽しい思い出に傷がついてしまう感じですものね。

定期的に自撮りして直していこう!

ただしこの原理を逆に上達のアプローチとして使えば、映像はかなり有益なものです。

自分の修正点が丸わかりになるので、直すべき点が一目瞭然となりますから。

だから、個人的には定期的に自分の練習過程を撮影して、レッスンに生かすのはかなり心理学的にも効果が絶大だと思います。

今はスマホ一つで高画質な映像が撮れるので、ヴァリエーションの練習など時々撮影しては見返し修正するのは有効なことでしょう。

大人バレエダンサーにとって、足膝やつま先が伸び切ってなかったり、顔の向きが適切でなかったりするのを、鏡で自分で直すのはかなり難しいものでしょう。

ましてやアレグロやグランジャンプなどを直すのは、大きく動いているので至難の業といえます。

なので、スマホで自撮りしたり、誰かに撮ってもらい、あとで見返すのは大人バレエにとっては非常に有益です。

個人的には強くオススメする練習手段ですね。

「自撮りレッスン」をする上での注意点

ただし注意点があります。

撮影する前にはきちんと先生に許可を取りましょう。

教室内での撮影は「他人の敷地で撮影」していることなので、かならず先生に一言声をかけるべきです。

また、周囲の人のことも考えるべきです。

人によっては、動画に映るのを嫌がる人もいますし、また映像が出回って誰かに悪用されるとも限りません。

自分はよくても、周囲の人の中には映像に映り込むことに抵抗感を示す人がいることを意識しつつ、周りに配慮しながら撮影していきましょう。

あと、たまに振りを覚えるために映像を撮る人もいますが、あくまでも自分の動きを直すために活用しましょう。

前に振りを覚えるために先生の模範演技を取りたいという人がいましたが、できるだけ先生の指導の中で覚えるべきです。

もちろん大人バレエはレッスン回数が限られているし、経験年数によってはなかなか振りを覚えることができない人もいるので、状況によってはそういう使い方もありだとは思いますが、先生にも手間をかけることになるし、振り渡しの時にきっちり覚えましょう。

最後に

本来は指導者に丁寧に見てもらえればスマホの撮影などいらないのかもしれませんが、発表会の練習だったら先生もたくさんの人を見る都合上一人一人に長い時間を割くことはできません。

それ故にうまく「自撮りレッスン」を活用すれば、指導者の負担軽減にもつながると言えます。

例外なく撮影禁止のところもありましたが、できれば「自撮りレッスン」という現代テクノロジーをを上手に使ってほしいところです。

「自撮りレッスン」はうまく活用できれば、生徒側・教室側の双方にメリットがあるので、うまくレッスンに組み込んで教室全体がレベルアップしていければいいですね!

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