今回は
大人バレエダンサーも「ヴァリエーション」をやってみよう!
というお話です。
ヴァリエーションとは言うまでもなく、1人で踊ることですね。
前に女性大人バレエの方が
「大人からバレエを始めた人がヴァリエーションをやるなんて絶対無理(できない!)」
と話していましたが、ある程度レッスンの経験を積んだらむしろ大人の人こそヴァリエーションにチャレンジしてほしいところです。
トライしてみることにより、いろいろ気づくこともあるので、日々のレッスンに生かせるはずです。
この記事では、大人クラスの方がヴァリエーションをするメリットやアプローチ方法をご紹介したいと思います。
大人がヴァリエーションを体験するメリット
ヴァリエーションを体験してみ最大のメリットは、普段のレッスンへのフィードバックが大きいことです。
日々のレッスンで練習している動きがダイレクトに踊りにつながっていることを痛感できます。
センターレッスンで先生に
「ひざを伸ばして!」とか「顔や身体の方向に注意して!」
かよく言われると思いますが、どう踊りにつながるかが身をもって知ることができるので、かなり意識が変わってきます。
「トンベ~パ・ド・ブレ~グリッサード~」なども、センターの一コマでなく、実際の踊りの中で行うと、あとでレッスンをする時に細部まで意識して行えるようになりますよ。
複数の人が集まってグループで踊るコールドでも同じなのではと思う方もいると思いますが、1人だとかなり意識が違ってきます。
コールドだと周囲の人と合わすことにも気を使いますが、一人だけの踊りだと対観客だけの状態となりますので、舞台で自分がどう見えるかより意識するようになります。
たとえ同じ動きでも、グループでやるのとソロで行うのとでは、見える光景も違いますし、陣形のことを考える必要がないので、動きの幅も変わってきます。
より自分がどう見えるか意識するようになるし、一つ一つの動作にシビアになるので、結果として普段のレッスンにも大きくフィードバックしていきます。
ヴァリエーション体験へのアプローチ方法
「ヴァリエーションのレッスンをやりたいと思っていても、通っている教室ではヴァリエーションクラスはないし、練習する機会がない」
と思っているあなた!
最近はヴァリエーションに特化したクラスを設けているバレエ教室やオープンクラスが増えていますよ。
昭和音楽大学バレエ研究所の「バレエ教育に関する全国調査2021」によると、ヴァリエーションクラスはこの10年間で増加傾向にあります。
実際にいろんなバレエ教室のホームページを見てみると、けっこうヴァリエーションに特化したクラスを設けている教室が見受けられます。
だから、探してみて一度体験してみましょう!
都内のバレエ教室を調べてみると
など大きなスタジオで開催しているところはもちろん、個人でのバレエ教室もたとえば
「バレエ ヴァリエーション クラス」
で検索するとけっこう出てきますよ。
発表会で踊るためのものでなく、あくまで一つのクラスとして1~2か月かけて課題曲を仕上げていく感じなので、誰でもヴァリエーションを体験できます。
レッスンなので必ずしもトゥシューズを前提としているということはなく、ほとんどの教室ではバレエシューズでも受講できるみたいですね。
中には、振付を覚えやすいようにクラス専用の動画を作っている教室もあったりと、いろいろ工夫しているところもあります。
なので、昔はヴァリエーションを踊るのは、トゥシューズを履きこなす若い子が発表会やコンクールでやるものでしたが、今は広く大人バレエにも門戸が開いていますのでチャレンジしてみる機会はあると思います。
「大人バレエコンクール」にも挑戦してみよう!
もしあなたにヴァリエーションの意欲があるなら、コンクールにも参加してみましょう!
「はぁ!?(大人から始めたのにコンクールだと!?)」
って思う人もいると思いますが、今はプロを目指すためのコンクールだけでなく、大人バレエ専用のコンクールもいくつか開催されていますよ。
たとえば
などがあり、管理人ゴンのバレエ仲間も出場したことがあって見に行ってみましたが、普通のバレエコンクールさながらの熱気に包まれたコンクールでした!
自分が通っているバレエ教室以外のバレエ友達とも交流できるし、参加してみれば大きな刺激となるでしょう。
最後に
ヴァリエーションのレッスンをしていると、普段のクラスレッスンではわからない気づきがたくさんあるので、ぜひオススメです!
また、ヴァリエーションに触れてみることにより、プロで踊っているバレエダンサーの素晴らしさも強く痛感できます。
一昔前のようにヴァリエーションは上手な人だけがやるものというものでないし、体験できるバレエ教室も増えているので、一度トライしてみるといいでしょう。
結果として普段のクラスレッスンの上達へフィードバックされますし、ある程度経験を積まれた方は、ぜひヴァリエーションにチャレンジしてみてくださいな♪