前に男性でバレエを習おうとしている方から
「バレエ教室でレッスンすることになったけど、女性ばかりで男性は1人しかいないし、ついていけるか不安だ」
という相談を受けました。
住んでいる地域にカルチャーセンターやオープンクラスなどがなければ、通常のバレエ教室で女性の中でレッスンすることにもなるし、男性一人のアウェイ状態の中で練習についていけるか不安にもなるでしょう。
今回はそんな心配性な男性大人バレエの方に朗報をお伝えしたいと思います。
先に結論を言うと
バレエの上達速度は一般的に、女性より男性のほうが速い!
ということです。
この点に着目して今回は見ていきましょう。
男性の方がバレエの上達速度は速い!
繰り返しますが、一般的には女性より男性のほうが上達するスピードは速いです。
これは大人バレエに限らず、プロでも同様で、他のダンス経験のある20代の男性がバレエを始めて数年でバレエ団に入ったというのは昔はよくありました(今は難しいと思いますが)
もちろん音楽やスポーツの経験の有無や、もともとの柔軟性や運動神経の具合にもよるのですが、やはり男性のほうが上達は速い傾向にあると思います。
理由としては、女性よりはもともと筋肉や骨骼が強いため、ある程度の運動経験があれば、バレエのレッスンに入りやすいからです。
かなりの運動音痴な男性でなければ、バーレッスンなどは同じ時期に始めた女性大人バレエの方より上達は早いでしょう。
早く上手になれば、バレエ教室でのアウェイ感は少なくなる!
このことは、現状女性社会であるバレエ教室では、男性にとっては強みとなりますよね。
レッスンを始めたばかりの時は女性だらけで、バレエ教室内はアウェイ感満載ですし、中には白い目で見てくる女性や児童生徒保護者もいて、居心地はけっして良くはない時も多いですが、練習の成果が早々に現れてくれば(うまくなってしまえば)周囲の見る目が変わります。
レッスンの結果が出てくれば、女性陣もこちらを怪しい者として見ずに、同じバレエ仲間として扱ってくれます。
なのでこの男性大人バレエの上達速度が速い原理を理解して、早々に(ある程度)動けるようになってしまえば、バレエレッスンの環境に溶け込みやすいです。
男性特有のバレエの動きが出てくれば、ある種の「差別化」も生まれる!
さらに女性ができないような男性特有の動きも出てくると、ある意味希少価値も出てきます。
アントルシャ・シスやザンレールなどは、基本的には女性のステップではないので、男性としての見せ場の動きです。
男性特有の動きでなくても、たとえばソテやカトルなどのジャンプは、普通に飛んでも男性のほうが高く飛べますので、飛ぶ姿勢や着地がきれいになれば、それだけで男性は目立つでしょう。
そのうちパ・ド・ドゥ(女性と2人で踊る)なんかして、女性をサポートすることができるようになれば、頼られる存在にもなります。
自分はパ・ド・ドゥをするようになったら、白い目で見ていた保護者たちが手のひら返しで自分の娘と組みたがらせるようになりました(笑)。
プロの男性ゲストダンサーよりは質が落ちるにしても、教室内の生徒である自分と踊れば無料(ただ)ですしね。
最後に
男性大人バレエの方は、地道に練習に取り組めば、大人からバレエを始めた女性にはすぐ追いつくはずですので、希望的観測を持って練習に励むといいと思います。
もちろん最初のうちは周囲についていけず、恥ずかしい思いをしたり、時には落ち込むこともあるかもしれませんが、先生の指導に従って練習すれば女性よりは比較的スムーズに上達しますので、頑張っていきましょう。