バレエ

男性大人バレエあるある7選(レッスン編)

今回は、男性大人バレエ学習者「バレエあるある」を取り上げてみたいと思います。

男性版の「バレエあるある」はたくさんあるのですが、今回はまず実際のレッスンでよく遭遇することを、7個選んでみました!

男性に特化した「バレエあるある」なので、男性の方はいくつか共感を呼ぶものがあるかもしれませんが、女性の方にも普段男性がどう感じてレッスンしているかなどがわかるので、参考になると思います。

また、男性特有の悩ましい「バレエあるある」もあるので、教室を運営されている方や、これから大人クラスに男性を入れようか迷っていらっしゃる指導者の方にも、大いに参考になると思います。

★こんな人向け対象の記事です★

◎大人の男性で、バレエ教室でバレエレッスンを受けている方

◎女子・女性で、通っている教室に男性の大人バレエ学習者がいる方

◎バレエ教室を運営していて、大人クラスを設置している、もしくは設置を考えている指導者

※あくまでもこの記事の男性バレエ学習者は、大人から初心者でバレエを始めた男性を想定しているので、子供の頃から習っていた男性・プロとして活動している男性は当てはまらないこともありますが、話のネタや指導する上で、何かの参考にはなると思います。

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センターレッスンで、前に出るべきか迷う時がある!

基本的にバレエ社会はレディーファーストなので、センターレッスンなどはアダージョなど女性が前のほうに位置取りします。

なので、男性はバーレッスンが終わったら後ろのほうに行くのですが、この時クラスのレベルによっては、後ろでいいのか迷うことがあります。

それは、まわりが初心者ばかりの女性で、その方たちが先生から出された振りを覚えるのが厳しいようなら、前にいってあげたほうがいいかなと思うことです。

自分は下手なりにも、長くレッスンをしているのでアンシェヌマンはそれなりにすぐに覚えることができますが、バレエを始めたばかりの人はなかなかすぐに体で覚えるのは難しいものです。

そういう時は、振りの順番ができている人が前方にいると、ありがたいものです。

自分もバレエを始めたばかりの時は、そうだったのでその気持ちはよくわかります。

だから、そういう時は前にいってあげたほうがいいかなと思うし、まわりの女性も

できるんだから前に行ってよオーラ

をこちらに投げかけてきます。

オーラどころか怖そうな方にレッスン後、前にいかないことを責められ

「あなた気が利かないわね!」

と怒られたこともありました。

ただバレエ教室の方針によっては、原則どおり男性は後ろでやることを求めるし、前に行くことなどマナー違反としているところも多いです。

一度かなりの初心者クラスで、周囲の女性からしつこく前にいってくれと言われたので、前にいこうとしたら先生から

「男性が前に行くとはどういうことだ!」

と怒られました(笑)

レッスンの場を仕切るのはあくまでも指導者ですから、自分が前に言っていいのか先生にお伺いを立てるべきでした。

もちろん先生によっては黙認するか、まったく気にしないこともあります。

普通は特に誰がどの場所でやるかなど指定はないので、何も指示がなければとりあえず男性は後ろに陣取るようにしたいところですが、先生の考えと周囲の生徒さんの思いの板挟みになってしまう時は、けっこう悩ましいところです。

こういうときは、あらかじめ先生の指示がほしいところです。

例えば、女性に

「基本的に男性は後ろでおこなうものだし、振りを覚えられなくてグチャグチャでも、自分で覚えることもレッスンの一つなので、女性は前に行ってくださいね♪」

と言って前にいかせるか、もしくは、逆に男性に

「一般的には男性は後ろだけど、今日は前にいってあげてください」

と指定するなどすると、あまり揉めることもないと思います。

このようにクラスの状況と自分の方針を天秤にかけて、バランスよく柔軟に対応してもらえればいいのですが、そうはいってもこのように配慮してくる先生はあまりいないので、時としてジレンマに陥ることは、そこそこ長く続けてきた男性バレエ学習者には「バレエあるある」かもしれません。

もちろんある程度信頼関係がある先生なら、自分から意見を進言したりしますけどね♪

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アレグロのテンポが早すぎる時がある!

CDから流れるアレグロの曲のテンポが早すぎて、男性はついていけないことがあるのも「バレエあるある」です。

ついていけないというよりも、女性とのジャンプ力の差など身体能力の違いから、プリエがかなり浅くなったり、ジャンプが極端に低くなるというのが正確な言い方かもしれません。

周囲が女性ばかりで男性が1人の場合、例えばグリッサード~アッサンブレなどで、けっこうこういうことが起こります。

早めに音を取ろうとすると、周囲の動きとかみ合わなくなるし、かと言って完全に合わせようとすると、アッサンブレはほとんどジャンプできなくなります。

先生によっては音楽をゆっくりな曲に変えてくれたり、CDデッキの操作でテンポを変えてくれたりするのですが、クラスで女性が多数派だと、変える手間もあるしそのまま流してレッスンをすることも多いです。

あんまりこちら側から音を変えてほしいとは言えないので、こちらもその場は流しておこなうことが多いのですが、これもけっこう男性バレエ学習者の「バレエあるある」と言えるでしょう。

もっともアレグロで音楽を変えてくれなくても、グランワルツではゆっくり目のテンポなので、先生も男性は最後にゆっくりの曲があるからということで、アレグロは流していることも多いと思います。

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男性特有のパの練習は、「単独ライブ」状態になることがある!

ザンレールやピルエットアラスゴンドなど、男性特有のパは基本的に男性しか練習しません。

その時は女性は後ろに下がり、男性だけのレッスンになります。

なので、男性が1人だと必然的に単独ライブのような形になってしまいます。

クラスの視線が一気にこちらに向くので、かなりプレッシャーがかかります。

男性は高視聴率の中、視線の圧力に耐えながら振りをこなすことになるのも、「バレエあるある」です。

ザンレールで失敗し吹っ飛ぶんで、無駄に心配されることがある!

ザンレールは、ジャンプしながら1回転もしくは2回転まわって着地するものです。

初心者のうちは1回転でもコツをつかむまでは、けっこう着地がうまくいかず失敗します。

そして、回り方のタイミングが悪いと、けっこう派手に吹っ飛ぶものです。

2回転の場合も、大人バレエでは、例えば仕事で疲れた後のレッスンなど調子が悪いときは、うまくいかないことも多いです。

そして、ザンレールの練習で「バレエあるある」なのが

ザンレールで吹っ飛んだら、周囲の女性を必要以上に心配させてしまう

ことがあるということです。

レッスン後などで、自主練中に着地に失敗して転ぶと、ザンレールのイメージがわかない女性にはかなりの大事故に見えるらしく、青ざめた顔になって声をかけてくる人がいます。

でも、女性の方、安心してください!

よほど足をひねったりしなければ、見た目ほどたいしたことないので、気にする必要はないです。

むしろ男性としては

「着地に派手に失敗して、ビックリさせたら申し訳ない」

と思っていますので、事故があってもほっといてもらうぐらいがちょうどいいです。

だから、自由に練習させておいてもらえればいいのですが、うずくまって痙攣なんか始まった時は、さすがに声をかけてあげてくださいね(笑)

ピルエットアラスゴンドでも吹っ飛ぶ時がある!

吹っ飛ぶは大げさですが、回転による遠心力に耐えられず軸足の位置がかなりずれて、あらぬ方向にいってしまう時があります。

特に大人バレエの場合は、ルルヴェで回った後のプリエや引き上げが弱いと、姿勢が保てなくなり、その結果、軸足が安定しなくなります。

軸が取れない状態で、そのまま回り続けると、遠心力でバランスを失い、体ごとよろけてしまいます。

よろけかたが激しいと周囲の人にアタックしてしまうことになるので、周りにいる方は注意が必要でしょう♪

自分は一度だけ、

うら若き女性を蹴っ飛ばしてしまう事故

を起こしてしまいました(笑)

少し狭い教室などでは男性側も注意して、ピルエットアラスゴンドの練習をしなければなりませんね。

マネージュで曲がり切れず、壁にぶち当たる時がある!

男性の大きな見せ場の一つである「ジュッテ・アン・トゥールナン」

よくマネージュの場面などでおこないますが、大人バレエではまっすぐには進めても、慣れないうちは曲がり切れずに、壁に激突することがあります(笑)

激突は大げさですが、曲がり角に人がいる時、ぶつかりそうになる時があったりします。

顔のスポットを進む向きに合わせれば、割といきたい方向に体が行ってくれるものですが、最初のうちは難しくて、前には進めても、進行方向を変えるのは難しかったりします。

また、多くのバレエ教室は男性がマネージュをするほどの大きなスペースがないため、そもそもマネージュの練習ができなかったりします。

教室ではマネージュの練習ができないので、まっすぐに進む練習だけで、あとは発表会の舞台会場でリハーサル時に曲がる練習をしたという方もいらっしゃいました。

なかなかマネージュの練習ができるような広いスペースのあるバレエ教室はないので、男性大人バレエ学習者には悩ましいところかもしれません。

たまにクラスに自分以外の男性がいると燃える!

残念ながら地方のバレエ教室では、大人クラスの男性はだいたい1人だし、2人以上いれば珍しいほうです。

なので、自分以外でたまにオープンクラスに男性が現れると、いつもよりテンションが上がって燃えます

別に競うわけではないですが、ジャンプや回転など、いつも女性に合わせて軽めにやっていたので、隣に男性がいると自然と力強く飛ぼうという気になります。

先生もそういう時は積極的にCDのテンポを変えて、男性グループだけでアレグロやグランワルツをやってくれたりします。

他に男性がいるといかに自分が無意識のレベルで、女性のジャンプに付き合っていたかよくわかるものです。

グリッサード~アッサンブレ1つでも、やはり女性に後ろから煽っていると思われないように、こじんまりとやろうとすることもありますし自分でも思っている以上に女性に気を使っていたことに気づかされます。

自分は、女性だけのオープンクラスでずっと練習をしていると、ジャンプ力とかなくなってしまうし、飛ぶタイミングや回転のコツなども忘れてしまうので、定期的に都内の男性が多いオープンクラスにいくようにしています。

バレエ教室に男性が複数いれば、いい意味で競い合うことになるので、やはり同性がいるほうがバレエの上達にはいいかもしれません。

バレエに限らず、人間は比較する対象がないと、自分の立ち位置もわからなくなりますしね!

最後に

いかがでしたでしょうか??

「男性大人バレエあるある」だけではなく、そこから一歩進んで、男性がレッスンで感じるであろう悩ましいところや葛藤するところも触れてみました。

バレエを指導されている方にも、少しですが参考になったと思います。

次はレッスン以外での、例えばレッスンが始まる前や終わった後の「バレエあるある」などを御紹介する予定です♪

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