バレエ

大人バレエの「グランプリエあるある」レッスンにおける注意点まとめ【大人バレエ初心者必見】

今回はグランプリエについて大人バレエあるあるの観点から、注意事項をまとめてみました。

レッスンの冒頭にある、このグランプリエ。

筋力や柔軟性をつけるだけでなく、90分間のレッスンをする上で身体を活性化させる目的もあります。

その意味では、身体への潤滑油の役割も果たしているので、正しいグランプリエをして、怪我のない有意義なレッスンにしたいですね。

「グランプリエ」のおさらい

普通のプリエ(ドゥミ・プリエ)から、さらに深く膝を折り曲げていくのがグランプリエですね。

ドゥミ・プリエと異なるのは、下までいったときに、第2ポジション以外はかかとが自然に浮くというところです。

きちんとアンドゥオール引き上げを保つことや、膝と足先の方向を一致させて曲げていく点などは、グランプリエでも同じです。

なお、4番のグランプリエは大人バレエには負担の大きい動作で怪我する可能性があるということで、カットする教室もあります。

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大人グランプリエあるある5選

足のポジションによって若干の違いはありますが、共通部分で注意すべき点を「あるある」として5つに絞ってまとめて見ました。

アンドゥオールが甘くなりがち!特に帰り道!

前述したように、ドゥミ・プリエと同様にグランプリエもアンドゥオールをしっかりとやらなければなりません。

ただ、下におりていく時はアンドゥオールの意識は高いのですが、下に行ってから浮いたかかとを元に戻す時など、足を外側に向ける意識が希薄になりがちです。

旅行と同じで、帰り道も油断せず、家に到着するまで注意していきたいですね!

上体が前かがみになり、おしりが後ろに出てしまっている!

常に姿勢に気をつけたいですね!

ドゥミ・プリエはまだ姿勢が良かったとしても、グランプリエまでいくと上半身が前に倒れて、おしりが突き出ている人が多いです。

下に行くのにつられて、引き上げの意識が薄まり、そのまま沈み込んでしまいがちになるのでしょう。

身体的には

下半身が下にいくほど、上半身は上に伸びていく!

感じですね。

上体が半分で切り離されるような形になりますが、精神的にも上に伸びている方が気持ちいいので、どちらも上昇志向でいきましょう。

下でしゃがみこんでしばらく休憩しないように!

「お仕事、たいへんなんですか!?」

っと先生がツッコミをいれられてしまうぐらい、グランプリエでずっとしゃがんだままの人がいました。

音楽を聴かずに、すぐに下まで降りてしまい、まるで休憩してしまっているようでした。

音はすべて使い切るぐらい、ゆっくり降りていきましょう!

しゃがみ込んだままの状態でいると、筋力のトレーニングにもならないし、何よりも

「この人大丈夫なのか!?」

と不安になります(笑)

また、下まで行くときも、かかとは自然に上がる感じでいきましょう。

意図的に上げるのではなく、プリエからさらに下にいくから

しょうがなく、かかとが上がってしまう

感じです。

ギリギリまで粘らなければ、アキレス腱は伸びないし筋力も使わないので、練習の意味がなくなってしまいますよ。

グランプリエの最中は、手の先を見よう!

グランプリエをする時に、腕はアロンジェしてからアンバー・アンナヴァンと続いていきますが、その時に目線は手の指先を追いかけるようにしましょう。

正確には顔の向きが変わっていくのですが

視線の先には指先があ

と思うといいでしょう。

バレエは、顔の方向と腕の動きは連動して動かなければ、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。

顔だけほぼ正面で、腕だけ動かしている人をたまに見かけますが、なんだか不審に見えますので、きちっと指先を目で追うことができればいいですね。

第2ポジションで下まで行き過ぎに注意!

第2ポジションの場合、足と足との幅があるため、ある程度股関節が柔らかい人は、腰が膝の下より先まで曲げることができます。

体が硬い人にうらやましい限りなのですが、そこまで下に行ってしまうと、足の筋力の強化にはつながりません。

膝を折り曲げるのを止める場所は、腰が膝のあたりまでに来た時です。

途中で止めるのは中途半端で辛い姿勢ですが、グランプリエは過度に下にいきすぎたら効果がないので、気をつけたいですね!

日頃から鏡でチェックしよう♪一度変な癖がついたら直すの大変!

グランプリエに限ったことではないですが、バレエの動作は

始めは正しい形でできていても、油断すると間違った形になってしまう

ものです。

間違った形のままレッスンを続けてしまうと、知らず知らずのうちに変な癖がついてしまうことになり、一度そうなってしまうとなかなか修正がしづらくなります。

これはプロのダンサーも同じなので、みんな鏡を見て正しい形を、絶えずチェッしています。

プロでさえそうなのだから、特に大人バレエは日頃から鏡でチェックして、正しく体が使えているか振り返りましょう。

最後に

自分が所有しているマイカーは、かならず定期点検車検をしていると思いますが、グランプリエの動作にも時々チェックを入れていきましょう。

自分という愛車に長く乗るためにも、定期的に点検をほどこしてドライブ(ダンス)すれば、長持ちしますし上達への近道と言えるでしょう♪

「グランプリエ」点検整備項目一覧

☑アンドゥオールは戻る時もしっかり行えている。

☑上下の動作でも姿勢は常に真っ直ぐである。

☑音をめいいっぱい使っており、下でしゃがみ込んでしまう現象はない。

☑視線は常に指先のほうを向いている。

☑必要以上に下まで膝を曲げていない、特に第2ポジション。