今回は他のポジションに比べるとちょっと存在が薄い「足の第6ポジション」のお話しです。
先生によっては「パラレル」という言葉を使うので、「6」という単語がレッスンで出てこない教室もありますが、普通に第6ポジションという言葉を使用する先生もいるので、しっかり覚えておきましょう。
あまりレッスンに出てこないとは言え、縁の下の力持ちとも言える重要な足の形なので、しっかりとおさえておきたいおきたいポジションです。
「足の第6ポジション」のおさらい
つま先を前に向けて両足を平行にして立ち、足をピッタリと密着させた形です。
まあ、外観だけみれば、いわゆる「気をつけ!」の姿勢の足ですね。
「気をつけ」の姿勢でも、引き上げの意識は失われてませんし、両足は中央に引き付け合う力が働くので、ただの棒立ちではありません。
レッスンではあまり使われないけど、意外に重要な「足の第6ポジション」
この「足の第6ポジション」は、バーレッスンの時に使用されることもあるので、覚えておく必要があります。
特にレッスンの始めにあるウォーミングアップで使われます。
たとえば、両手バーで片足ルルヴェを繰り返して足指のストレッチをしたり、ローリングアップしてプリエするなどの使い方を、多くの教室で見てきました。
他のポジションに比べると、日常生活の立ち方に近いリラックスした足の形なので、本格的なレッスンに入る前の調整ポジションとしての位置づけですね。
その意味では、始めのほうしか使われないとは言え、地味に大切なポジションであるとも言えます。
ルルヴェなどで小指のほうに傾かないように!
「足の第6ポジション」は足指のストレッチでよく用いられると書きましたが、大人バレエの方で足指を曲げる際に、小指の方へ傾きがちの人をよく見かけました。
足裏が柔らかくないと、どうしても真っすぐに指を折ることができないので、鏡で見ながら5本の指が均等にストレッチされているか確認しましょう。
真っすぐに折れていないと、ストレッチすべきところが伸びていかないので、油断は禁物です。
タンデュから足指を使った動きが続きますので、基本姿勢である「足の第6ポジション」でしっかりとストレッチしておきたいですね。
最後に
レッスンに入る前段階で使用されがちな「足の第6ポジション」ですが、始めのウォーミングアップでは絶大な力を発揮する形なので、しっかり覚えておきましょう。
普通に立っている状況に近い形なのですが、アンドゥオールの意識を忘れず、体の中心や軸を感じながら、レッスンにのぞんでいきたいですね!
☑普段の立ち姿に近いけど、バレエの引き上げは忘れないように
☑「第6ポジション」ではなく「パラレル」という先生もいる
☑ストレッチで足指を曲げる時に、小指の方に傾きがちなので注意