別の記事でバーレッスンで行う具体的な練習をご紹介しました。

今回は、センターレッスンで実際にどのような作業を行っているのかを整理していきます。

センターレッスンでは、こういう流れで、こういう目的の練習をしている

という全体像を、初心者の方は初レッスン前に軽く知っておくだけで、安心感がまったく違うでしょう。

「バーレッスン」では何をしている?プリエからグラン・バットマンまで基本の流れと練習の目的今回は、バーレッスンで実際にどんな作業を行っているのかを、初心者向けに整理してみます。 初めてクラスを受ける前に、ざっと目を通して...

バレエ用語自体は、基本的にバーレッスンで出てきたものとほぼ同じです。

違うのは「バーという支えがなくなる」こと、そして「動きがつながり、移動し、踊りに近づく」ことです。

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一般的なセンターレッスンの順番と全体像

まずセンターレッスンの一般的な順番全体像を把握しておきましょう。

多くのクラスでは、センターレッスンは次のような流れで進みます。

1.ポール・ド・ブラ Port de bras
2.アダージオ(デヴェロッペ) Adagio(développé)
3.タンジュ Tendu
4.ジュテ(別称 デガジェ/グリッセ) Jeté (Dégagé / Glissé)
5.フォンデュ Fondu
6.グラン・バットマン Grand battement
7.ピルエット Pirouette
8.小ジャンプ/中ジャンプ Petit saut
9.アレグロ Allégro
(シャンジュマン、エシャペ、アッサンブレ、パ・ド・シャなど)

10.グランワルツ(大ジャンプ) Grand valse
(グラン・ジュテ、グラン・パ・ド・シャなど)

11.マネージュ Manège
12.ピルエット・ア・ラ・スゴンド Pirouette à la Seconde
(女性:グラン・フェッテ Grand fouetté en tournant) 

13.トゥール・ザン・レール Tours en l’air(男性のみ)
14.レヴェランス Révérence

※スタジオやレベルによって順番が前後したり、複数の要素がまとめられることもあります。

センターの流れは、バーレッスンに比べてかなり流動的です。

最初は小さくゆっくりした動きから始まり、徐々にスピードと移動量が増え、後半はジャンプや回転などダイナミックなアンシェヌマンへと進んでいきます。

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バーレッスンは、センターで使うステップや動きを小さく・シンプルに分解したものです。

センターレッスンは、その分解してきた要素を、バーを外して組み立て直す作業だと言えます。

そのため、トゥール・ザン・レールやマネージュなど一部を除けば、基本用語はバーレッスンと共通しています。

つまり、バーレッスンでの用語と動きが整理されていれば、センターレッスンはすんなりと入れると言えるでしょう。

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センターレッスンの具体的な動きとその意味

次にそれぞれの動きとその目的について一つずつ見ていきます。

動画も参考にしてみてください。

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1.ポール・ド・ブラ Port de bras

<動き>
バーにつかまらず、上半身と腕の通り道を意識しながら、呼吸に合わせてゆっくり腕を運びます。

<目的>
自分のバランスだけで姿勢を保ち、どの方向を向いても崩れない上半身を作る、センターの入口となる練習です。
「立っているだけで踊りに見える身体」を作る土台になります。

2.アダージオ(デヴェロッペ) Adagio(développé)

<動き>
脚をゆっくり上げ下ろししながら、ポーズを保ち、腕や上体も動かしていく、ゆっくりしたセンターのコンビネーション。

<目的>
支える脚と体幹だけでバランスを取り、移動や方向転換をしても形を崩さないコントロール力と音楽性を養います。

3.タンジュ Tendu

<動き>
バーなしで足を前・横・後ろへ出し入れしながら、軸脚で立ち続ける感覚を確認します。

<目的>
向きや位置を変えながら、「どの方向に立ち、どこへ伸びるか」を自分の身体だけで判断・制御する練習です。

4.ジュテ(別称 デガジェ/グリッセ) Jeté (Dégagé / Glissé)

<動き>
床を押して足を軽く離すように、素早く出し入れするキレのある小さな動き。

<目的>
軸を保ったままテンポよく動くことで、シャッセや小ジャンプにつながる反応速度とリズム感をセンターで鍛えます。

5.フォンデュ Fondu

<動き>
片脚で沈みながら、もう一方の脚を曲げ伸ばしし、バーなしでゆっくりバランスを取る動き。

<目的>
ジャンプや大きなポーズの前段階として、片脚支持の安定感と「沈んでから伸びる」タイミングを自力で身につけます。

6.グラン・バットマン Grand battement

<動き>
プリエで床を押し、脚を大きく振り上げて素早く戻すダイナミックな動き。

<目的>
移動や方向転換を含めることで、大きな動きでも上体と軸脚を安定させたまま空間を使う感覚を養います。

7.ピルエット Pirouette

<動き>
ルルヴェで回転し、スポットをつけながらバーなしで回るセンターのターン。

<目的>
準備から回転、着地までを一連の流れとして組み立て、方向感覚と軸の強さを実践的に鍛えます。

8.小ジャンプ/中ジャンプ Petit saut

<動き>
プリエから跳び、空中で足の形を変えながら、両脚で静かに着地します。

<目的>
連続して跳ぶことで、脚のクッション性と音楽に乗るリズム感を身につけます。
また、大きなジャンプに向かうためのウォーミングアップでもあります。

9.アレグロ Allégro

<動き>
速い音楽に合わせて、ジャンプやステップを組み合わせ、前後左右へ動き回るコンビネーション。

<目的>
方向を変え続けながらも、正確な足さばきと着地を保ち、フットワークと持久力を同時に鍛えます。

10.グランワルツ(大ジャンプ) Grand valse

<動き>
大きな移動とジャンプを使い、斜めにスタジオを横切る華やかな動き。

<目的>
広い空間を使いながらも姿勢とラインを崩さず、「踊っている感覚」を全身で味わう練習です。

11.マネージュ Manège

<動き>
ターンやジャンプを連続させ、円を描くように移動します。

<目的>
方向感覚とスタミナを鍛えつつ、常に「外側(観客)に見せる」意識を保つ集中力を養います。

12.ピルエット・ア・ラ・スゴンド(男性) Pirouette à la Secondeグラン・フェッテ(女性) Grand fouetté en tournant

<動き>
大きな回転を連続して行う、センター後半の高度なターン。

<目的>
軸とスポットを保ったまま回り続けることで、本番用の回転技術とスタミナを養います。

13.トゥール・ザン・レール Tours en l’air(男性のみ)

<動き>
ジャンプと同時に空中で回転し、着地までに向きを変える回転ジャンプ。

<目的>
脚力と回転力だけで跳び・回り・着地することで、男性テクニックに必要なパワーとコントロールを身につけます。

14.レヴェランス Révérence

<動き>
音楽に合わせてゆっくりお辞儀や一連の動きを行います。

<目的>
感謝と敬意を表しつつ、姿勢と呼吸を整え、心身を静かにクールダウンさせる締めくくりの時間です。

最後に

バーで作った身体と技術を、支えなしで「踊りとして成立させる」

それがセンターレッスンの本質です。

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センターで露呈した不安定さや苦手意識は、そのまま次のバーレッスンへのヒントになります。

センターとバーを往復しながら修正していくことで、踊りは少しずつ確かなものになっていくでしょう。