今回はここ最近の男性バレエ学習者のバレエ人口における割合や総数をお話ししたいと思います。
過去に2011年調査時点での男性バレエ学習者について書きましたが、今回は10年後の2021年の調査のものです。
昭和音楽大学舞台芸術センターバレエ研究所による『バレエ教育に関する全国調査2021』を参考資料として使わしていただき、2021年時点の男性バレエ学習者人口についてお伝えしたいと思います。
バレエ人口における男性バレエ学習者の割合は3.1%と増加!
『バレエ教育に関する全国調査2021』によると、10年前に比べ男性バレエ学習者は増加傾向であることがわかります。
下の表2-1をご覧ください。
青枠のところを見ればわかるように、2011年から2021年まででバレエ生徒総数のうち男性バレエ学習者の割合は
1.4% ⇒ 3.1%
に増えています。
推定人数でも
5,500人 ⇒ 7,900人
に増えていますね。
自分はかれこれ30教室以上のバレエ教室やオープンクラスをめぐってきましたが、前にお世話になっていた教室にBOYSクラスができたり、大人クラスに男性が入ったという噂を聞いたりしますし、たまに行く都内のオープンクラスでもプロではない大人男性バレエの方の出入りが増えたような気がします。
あるバレエスタジオの方が、以前に比べてプライベートレッスンを受講する男性の人数が増えたと言っていましたので、肌感覚でも昔よりは増えたかなという感じはします。
#バレエ
昭和音楽大学バレエ研究所の『バレエ教育に関する全国調査2021』によると、バレエ学習者総数は2011年調査時の40万人から25万人に大幅減少しているけど、男性学習者は5.5千人から7.9千人に増えており、女性に比べてまだまだ圧倒的に少ないとは言え、微増しているのは男性としては喜ばしい結果😊— ゴン@バレエ好き or ウィリに囚われし者 (@GONGZHImogutubu) July 13, 2022
バレエ人口は激減するも、男性バレエ学習者は増加傾向にある!
もちろん100人生徒がいれば、男性は3人しかいないわけで、依然として圧倒的に男性は少数派なのですが、全体のバレエ生徒数が減ったにもかかわらず男性バレエ学習者の割合が増えたのは、数字以上のものがあると言えるでしょう。
再び下の表2-1をご覧ください。
今度は赤枠の部分に注目してほしいですが、バレエ生徒総数は
40万人 ⇒ 25万人
に激減しています。
この10年で15万人のバレエ人口が減ってしまったのは、日本バレエ界にとってかなり危惧すべきことかもしれませんが、そんな中でも男性バレエ学習者は増加したことはちょっと明るいトピックかもしれません。
バレエ生徒数の減少は「新型コロナウイルス感染症、日本社会の少子高齢化、ダンス学習における他ジャンルとの競合がおもな原因と考えられている」と報告書にありますが、それでもバレエをする男性が、徐々に浸透してきているのは個人的には嬉しい限りです。
男性バレエ学習者に関しては、参考までに『バレエ教育に関する全国調査2021』の報告書の抜粋を載せておきますね。
男性バレエ学習者の増加の要因は??
男性バレエ学習者の増加傾向の要因について報告書は以下のように述べています。
確かに、日本人男性のバレエダンサーが国際的なコンクールで賞を取って話題になったりしたので、それがバレエをする男性の存在の社会的な認知につながったと言えるでしょう。
個人的には他にも
①健康志向の高まりから、バレエが運動の一つとして認知され始めた
②昔に比べれば多様性を認め合う社会的な空気が出てきた
が挙げられると思います。
①については、バレエヨガやバレエストレッチなどちょっと一般に受け入れられやすそうなワードも出てきていて、実際のバレエとは少し異なりますが、バレエの所作を運動の一つとして取り入れられてきています。
理由は健康目的だとしても、そこからバレエに本格的に興味を持ってレッスンをしたり劇場に行ってくれる人もいそうですし、バレエ界の発展につながるかもしれませんね。
また②については異なる価値観を認め合う社会的空気が、一般の男性がバレエレッスンをしやすい環境を作り出す後押しをしたと言えるでしょう。
これからバレエ教室を開こうとしている先生方へ
もしこれからバレエ教室を開こうとしている先生方へお願いですが、少しずつ男子・男性のバレエ需要も伸びつつあるので、できればBOYSクラスや大人クラスの男性参加も検討してもらえれればと思います。
大人クラスの男性に抵抗感があるなら、せめてBOYSの参加は認めてもらえればと思います(実際そういう教室は多い)。
もちろん施設面や指導方法のことがあるので男子・大人男性の入会は構造的に難しい部分もありますが、うまくいけばパ・ド・ドゥも可能になるなど発表会のバリエーションの幅も広がるメリットもありますし、一度検討してもらいたいところです。
最後に
2021年時点での男性バレエ学習者の動向をお話ししてきましたが、こうようなことを調査する昭和音楽大学舞台芸術センターバレエ研究所さんには感謝ですよね。
他にも最新のバレエ教室の事情やコンクールについての報告もあるので、バレエ愛好家だけでなく、バレエを運営している方にも大きな参考となりますよ。
下にホームページを載せておきますね。
5年間隔で調査しているらしいので、2026年に日本バレエ界がどうなっているか個人的には今から楽しみです♪