別の記事で、「スポットをつける」ことの意味や重要性をお話ししましたが、今回は「スポットをつける」練習の注意点について書きたいと思います。
「スポットをつける」というのは、外見的には首を回すだけですが
視線を定めて、素早く回すもの
なので、日常生活には出てこない独特の動きです。
なので、「スポットをつける」癖をつけていかなければならないので、手を抜かずに注意して練習していきたいですね♪
始めはスポットだけの練習を単体でしょう!
「スポットって大事なんだ!」
って、GongBlogの記事を見て奮い立ち、いきなりピルエットで首振りの練習をしてしまう人がいるかもしれませんが、まずは純粋にスポットだけの練習をしていきましょう。
いろんなアプローチがありますが、まずはア・テールの両足で回転しながら素早く首を回すことから始めてみましょう。
それでしっかり回れるようになったら、5番ススにしてスポットをつけていくなど段階を踏んでいくといいと思います。
ともかくまずは、首を素早く回す癖をつけていきましょう。
思っている以上に素早く首を回す!
首を回すのは、自分が思っている以上に早く回しましょう。
「首が引きちぎれるぐらい早く回して!」
という先生もいましたが、表現がちょっと大げさとは言え、ともかく自分の想定している以上に早くスポットをつけてみましょう。
一度スマホの動画などでスポットをつける自分を撮ってみるのいいかもしれませんね。
意外にのんびりと首を回してたりしますよ。
首振りの反動で身体軸をゆがめないように!
首を素早く回すことも大事ですが・・・
回す反動で身体の軸をゆがめては、本末転倒です!
回す首そのものが傾いてしまっている人もいるので気をつけましょう。
また首回りの筋肉が硬直していると、首を回す時に肩が上がりやすくなり、上半身が傾いてしまう原因となります。
ピルエットなどは上体のスクエアが保たれてないと真っすぐに回ることができませんので、注意しましょう。
次にピルエットではなく、スートゥニュで練習する!
スポットをつける癖がついたら、次はみんな大好きピルエットといきがちですが、まずはスートゥニュでスポットをつける練習をしていきましょう。
スートゥニュは両足5番での回転なので、スポットをつけることに集中して練習しやすいです。
いきなりピルエットだと、片足ルルヴェなので軸の安定感に欠け、スポットつける練習に集中できません。
あくまでもスポットをつける癖をつけることに特化するのなら、まずはスートゥニュから練習しましょう。
その後は、先生の指導方法にもよりますが、
シェネ→ピルエット→ザンレール・マネージュ等
と、スポットをつけるのを忘れることなく続いていければいいですね。
最後に
スポットをつけることを難しくているのは、「首を回す」という日常的な動作を、ついバレエの「スポットをつける」ことに当てはめてしまうことです。
「(日常生活で)首を回す」≠「スポットをつける」
「縦に首を振る」「横に首を振る」のとは似ているようでまったく別物なので、まずはスポットだけの練習から始めて、段階を踏んで発展させていきましょう!