前にバレエのレッスンを始めたばかり男性の方から
「バレエのレッスン始めたのだし、せっかくだからプロのバレエ団の公演を劇場に見に行ってみたいけど、はたして男性が1人で見に行っても大丈夫だろうか・・・」
と聞かれました。
家族や友達がいてもバレエに関心がなければ、バレエ公演は一般的には敷居が高いと思われているし、チケットの値段もはるので誘いづらいですよね。
もちろん男性が1人で行っても何の問題もないですが、現状女性しかほとんどいないバレエ公演に男性が入っていくのは、人によっては居心地が悪く感じるかもしれません。
バレエの黒歴史として、かつてはほぼエロ目的で行く時代もありましたし、今でもストーカーまがいの男性もいるにはいます(実際に見た)。
そんな人達と一緒に見られてしまっているのではないかと考えれば、男性が1人でバレエを見るのを躊躇するのはわかる気がします。
なので、今回は男性のためのバレエ鑑賞の方法と注意点を中心にお話ししていこうと思います。
1人で見に来ている人は、性別・年代問わずけっこういる。
劇場のロビーにあるカフェで、バレエを見に来たお客さんを何とはなしに眺めていたことがありますが、バレエを1人で見に来ている人は、女性でもけっこういます。
もちろん友達同士や家族で来ている人が多いですが、1人の方も老若男女問わずけっこう見受けられますよ!
舞台公演のチケットはけっして安くありませんし、よほどバレエに関心がある人でなければ誘いづらいものですから、それは女性であっても身近にバレエ愛好家がいなければ同じで、やはり1人で劇場に来ることになるでしょう。
男性はそもそも来ている人が少ないので、確かに1人だと目立ちますが、性別や年代に関係なく1人できている人も少なからずいるので、気にすることはありません。
服装は清潔感のある格好なら、カジュアルなものでもいい。
とは言え、服装にはやはり気をつけたほうがいいかもしれませんね。
くれぐれもジャージ・短パンやサンダルは避けるべきでしょう(レッスンから直接来たのか、ジャージの人もたまにいますが、それはかえってカッコいい)。
普段着るようなカジュアルな格好でいいのですが、まあ、ジャケットやスーツとかが無難なところです。
とにかく
清潔感のある格好
であれば問題ないので、わざわざ気取った格好をする必要はありません。
女性で着物姿の方を見たことありますが、なんだか浮いている感じでしたよ(笑)。
パリのオペラ座でもジーパンの人がちらほらといたぐらいなので、わざわざお金をかけてドレスアップする必要はないですからね!
どうしても恥ずかしい場合のテクニック
それでも、やはり周囲の目を気にしてしまう男性のあなた!
自分も気が弱くビビりなので、男性が1人の場合でも気兼ねなくいけるようなテクニックをご紹介しますね。
引き上げをして入場する♪
もしバレエレッスンをしている方なら、ここぞとばかりレッスンの成果を見せつけましょう!
身体を引き上げてロビーをさっそうと歩けば、ひょっとしたらプロと間違われるかもしれませんよ。
レッスン経験のない人も、目一杯姿勢を正して大またで歩けば
「関係者か?」
と思われるはずです(笑)。
引き上げていると何より、気持ちも堂々としてきますので、気の弱いあなたでも大きな器の人物に見えることでしょう。
メモを取っている振りをする♪
メモ帳を携えていたり、メモを取る(振り)をするのもいいですね。
例えば幕間に座席などでメモを取っていると、大御所の舞踊評論家などに見えることでしょう。
「サッカー日本代表の森保監督が試合中にメモをしている」風でいれば、仕事中の担当記者か舞台スタッフ(偉い人)と周囲からは思われるはずです。
まあ、がっつり演じなくても、それっぽい人の雰囲気を出せば、なんだか本当に舞踊評論家になったような気になり、権威ある人物になり切れるはずです。
バレエの書籍を持って、自分は「バレエまじで好きな人」アピールをする♪
座席で隣の人が気になる場合は、バレエの書籍(難しそうなやつ)を持って行くのも効果的ですね。
「こいつマジな人だ」
っていう感じになりますので、少なくも下心などがあってバレエ鑑賞には来ていないと認識してくれるはずです。
自分の場合は、仕事がらピアノ・スコアやオーケストラのポケット・スコアを持って行くことが多いので、明らかに関係者の人だって目で見られたことがあります。
まあ、意外に誰もあなたを見ていない。見たいのはダンサーだし。
とまあ、いろいろと姑息な方法をご紹介しましたが、案外、人は他人なんか気にしないものですよ!
ビクビクとしていたらかえって不審がられますので、堂々としていれば何も気にする必要はないです。
とは言え
「人目を気にする」
という言葉があるように、どうしても人間は周囲の人の目を気にする傾向がありますので、気になる方は上のようなテクニックを使うのもいいでしょう。
ある意味、マイムや演技の練習にもなりますので一石二鳥です(笑)。
最後に
生の舞台はやっぱりDVDなどでは味わえない臨場感があります。
舞台を広く見ることができますし、ダンサー息づかいや繊細な動きがわかり、映像とは比べものにならない感動があります。
特に男性バレエ学習者の方で、教室に自分以外に男性がいないなら
生の舞台の素晴らしい男性ダンサー
は、
生のレッスンの素晴らしい「お手本」
となり大いに勉強になります。
またレッスンや発表会のモチベーションアップにもつながります。
男性だからと言って変に周囲を意識せず、ぜひ劇場に行ってバレエを楽しんでもらえればと思います。