今回はアラベスクのポジション4種類についてのご紹介です。
アラベスクの種類はメソッドによって呼び方に違いがあり、オペラ座の場合は番号さえありません。
ここでは日本国内のバレエ教室でよく使われている「ワガノワメソッド」の4つのポジションを中心ご紹介します。
それほど多くの教室で番号を使ってアラベスクの指示をすることはないし、先生でも第2ポジション・第3ポジションの区別をパッとでないこともあったので、レッスンにおける必須単語ではないのですが、使う指導者は使うので覚えておくといいでしょう。
腕や足の角度はメソッドにより違いがありますが、今回はまず基本形を覚えることをテーマにしているので、腕と足の形を中心に見ていきます。
なお、客席に向かって右に向くアラベスクでご紹介しますので、左に向く場合は逆にして覚えてくださいね♪
アラベスクの「第1ポジション」
右腕が前で、左腕が横にあり、軸足は右側になり、左足が後ろに上がった形ですね。
基本の形なので、考えることなくサッとこの形がでるようにしましょう!
他のポジションは、この第1ポジションを基準にして覚えるといいので、しっかりと体に染み込ませるように覚えてください。
アラベスクの「第2ポジション」
右腕が横で、左腕が前になり、下半身は第1ポジションと同じで、軸足が右足で、左足が後ろですね。
第2ポジションの覚え方ですが、第1ポジションの
「腕」が逆になった形
と覚えましょう!
背中が少しねじれ、顔も第1ポジションより少し傾いた感じになります。
アラベスクの「第3ポジション」
今度は上半身が第1ポジションと同じで、右腕が前・左腕が横になり、軸足が左足で、右足が後ろに上がります。
第3ポジションは、第1ポジションの
「足」が逆になった形
と覚えるといいでしょう。
客席が軸足になるので、よりアンドゥオールが重要になってきますね。
アラベスクの「第4ポジション」
右腕が横で左腕が前、軸足が左足で、右足が後ろに上がります。
第4ポジションは
「腕も足も」第1ポジションと逆
と覚えましょう!
客席側には背中を見せる感じになりますね。
背中を見せるポジションと始めは覚えるのもいいと思います。
ポジションの覚え方の整理
ここでももう一度アラベスクのポジションを整理しておきましょう!
まず第1アラベスクだけは問答無用で覚えて
第2ポジション⇒第1ポジションの腕が逆
第3ポジション⇒第1ポジションの足が逆
第4ポジション⇒第1ポジションの腕も足も逆
ですね。
第1ポジションから、何が逆であるかということですね。
いろんな覚え方があると思いますが、第1ポジションを基準にして考えていくと、覚えやすいと思います。
チェケッティの「第3ポジション」は念のため覚えておこう!
この数十年間で、30教室以上のバレエ教室やオープンクラスを受け、多くの先生から指導を受けてきましたが、「チェケッティの第3ポジション」という言葉を使う先生もいました。
よく女性がグラン・パ・ド・シャで飛ぶ時に作る腕の形ですね。
男性でも例えばライモンダ3幕での「4人の男性の踊り」で出てきます。
レッスンのグランワルツで
「女性は、ここは(飛ぶ時は)チェケッティ3番でね!」
みたいに指示する先生もいたので、チェケッティのアラベスクのポジションをすべて知っておく必要はないと思いますが、この第3ポジションだけは念のため覚えておきましょう。
最後に
レッスンでアラベスクの形をポジション番号で指示することは、あまり多くはなかったですが、補足的に番号で指導することもあったので、一応覚えておくといいですね。
発表会での踊りの練習メモや、普段のレッスンメモなどでも使うことができるので、自分なりの方法でも活用していきましょう。