今回はバレエレッスンで使う音楽との付き合い方についてお話ししたいと思います。
バレエレッスンの曲は、バレエ・オペラを始めとするクラシック音楽をアレンジして演奏されているものが多く、非常に耳になじむ心地よい曲ばかりです。
が、しかし!
バレエのレッスンともなれば、必死に音に合わせるために注意して聞かなければいけないものです。
ピアノやヴァイオリンなど楽器をやってきた人には、特別に何もしなくても割とテンポをとりやすい人もいるかもしれませんが、音楽経験がまったくない人には音を聞いて身体を動かすことは難しいことかもしれません。
そこで今回はバレエ初心者が少しでも音についていけるようになるためのアイデアを提供したいと思います。
バレエの初心者の気持ちがわかるので、普段御指導をされている先生にも役に立つ記事となっていますよ。
<こんな人にオススメ>
◎レッスン中に音楽についていけない。
◎レッスン曲の拍の頭がわかならい。
◎曲に合わせて体をうまく動かすことができない。
◎振りは理解できても、音楽が鳴ると動けなくなる。
◎指導者として初心者クラスを教えているけど、生徒がテンポをとるのが大変そうで困っている。
レッスンで実際に使用されている曲の音源をCDなどで入手する!
初心者にとっては、音楽に気を取られたままですと身体が動かなくなりますので、音のストレスをなくすためにもレッスン曲に早く慣れてしまいたいところですね。
そこで、普段レッスンで使われている曲の音源を手に入れてしまいましょう!
それを何度も繰り返し聞いて覚えてしまえば、とりあえず音楽にはついていきやすくなるはずです。
先生が使っているCDを見て同じものを購入してもいいし、もしCD名がわかならなければ思い切って先生に聞いてみるのもありですね。
指導者の方も、まったくの初心者からだと初めのうちは音楽を聴くのも大変だということを理解し協力してあげてほしいところです。
実際、バレエ初心者の方にCDを貸してあげて、レッスンにスムーズに入れるように工夫している教室がありました。
このやり方は賛否両論あるかと思いますが、まったくの初心者からだと振りに追うのが精一杯なので、初めのうちは曲に慣れてしまうのも一つの手段だと思います。
音源を聞いて、レッスン曲の仕組みに慣れよう!
レッスン曲の音源を入手し、ある程度曲に慣れたら、次はカウントをとる練習をしてみましょう。
バレエのカウント数は、原則的に8カウントで区切られています。
つまり8の倍数で成り立っており、8カウント・16カウント・32カウント~64カウントとなっています。
テンポに慣れるまでは、声に出して数えてしまっていいと思います。
8区切りなので1~8まで数えたら、また1から数えて8カウントのリズムを体に染み込ませましょう!
実際のレッスンの時に、心の中で数えられるぐらい慣れたら上出来と言えるでしょう。
レッスン曲に合わせて、自宅で動いてみよう!
ある程度カウントを取れるようになったら、次は動いてみましょう。
アンシェヌマン(振り)は、普段レッスンで先生が指示しているものでもいいし、自分で簡単にしたもので動いてみるのもいいと思います。
あくまでも、音楽に慣れるのが目的なので、細かい動きは置いておいて、まずは音楽に合わせて動くことに集中しましょう。
その際にできたら、拍の頭(出だし)を意識するといいです。
8カウントで言えば、1・5ですね。
音の始まりを感じないと、出遅れてしまいますからね。
これに気をつけていると、拍の頭で出るためには、その前のカウントである8・4で動き出す準備が必要なことがわかるはずです。
それがわかれば、音に遅れることも少なくなりますし、音にのった気分になり気持ちいいですよ。
また曲の始まりに4カウントのイントロがありますが、これも意識してみましょう。
この4カウントが一つの曲の基本的なテンポとなりますので、ここで曲の雰囲気を感じることができればいいですね。
最後に
ここまでご紹介したやり方を、自宅で地道に取り組めば、教室でのレッスンもぐんとやりやすくなりますよ。
振りがわかっていても音楽が流れたら、体と音楽がバラバラになってしまうと嘆いていた方が、ここまでお話しした方法をを実践したら、けっこう動きがよくなりましたので、ぜひ試してみてくださいな♪