今回は大人バレエレッスン初心者に対象の「マンツーマン個人レッスン」についてお話ししたいと思います。
バレエレッスンは基本的に集団レッスンですが、バレエ教室やスタジオによっては「マンツーマン個人レッスン」を設けているところもあります。
呼び名は「個人レッスン」「プライベートレッスン」と様々ですが、一対一の個人指導は、特に大人の初心者にとってメリットが多いと思うので、個人的にはオススメです。
メリット・デメリットに分けてお話ししますが、これからバレエを始める方・始めたばかりの方だけでなく、普段の集団レッスンについていけず悩んでいる方にも参考になると思います。
バレエ教室を運営されている方にもクラス形態の一つとして有効な面もあるので、参考となる記事になっていますよ。
「マンツーマン個人レッスン」のメリット
まずメリットですが、大きく分けて２つあります。
メリット①集団レッスンに入る前にバレエの基礎を習得しておく
集団レッスンというシステム上、指導者は一人一人を丁寧に見ることはできません。
なので、生徒は周りの人の動きを見て真似たり、自分でバレエ用語など調べなければなりません。
そうなると、独学に近い側面も出てきてしまうので、基礎がおろそかになり間違ったやり方になってしまう可能性があります。
「マンツーマン個人レッスン」なら、始めからじっくりと自分の身体条件に合った方法で基礎の基礎から指導してくれるので、バレエを始めるにあたってはかなり有効と言えます。
最初から間違った方法でやると、変な癖も付いてしまいますが、「マンツーマン個人レッスン」ならそれを防ぐこともできるでしょう。
集団レッスンに入る前の準備として活用するのは、個人的にはかなりオススメです。
メリット②バレエを始めたばかり人が、自分のペースで取り組める
大人からバレエを始めた人は全員感じたことがあると思いますが、とにかく初めはレッスンについていけません。
周囲の経験者は涼しそうにバーレッスンしているのに振りは覚えられず、恥ずかしい思いをしながらレッスンをしている方は多いのではないでしょうか？？
こういうときに「マンツーマン個人レッスン」だと、たとえ振りがわからなくなっても恥ずかしい思いをすることはありません。
また、動きの中で質問したいことが出てきたら、先生にすぐに聞くことができます。
集団レッスンでは、質問をする時間もないですし、するのもはばかられる雰囲気ですしね。
もちろん集団レッスンで周りを見ながら覚えていくのも勉強にはなりますし、それが向いている人もいると思いますが、発表会、ポワントそして、ヴァリエーションをいつかはやっていきたいと思っている人には、効率的ではありません。
通常の集団レッスンを受けていても、時々「マンツーマン個人レッスン」を活用しながら、じっくり指導者と一緒に自分と向き合ってみるのは、バレエを上達させる上では、いい方法だと思います。
「マンツーマン個人レッスン」のデメリット
デメリット①集団レッスンの料金に比べて高い！
基本的にデメリットは料金が高いこと、これだけですよね・・・。
いろんな教室のホームページを見てもらえればわかりますが、料金は教室によってそれぞれとは言え、集団レッスンに比べればどこも高い設定となっています。
先生の経歴、地域性、レンタルスタジオであるか、練習内容、レッスン時間によって違ってきますが、だいたい６，０００円～１０，０００円ぐらいな感じですかね。
中には４，０００円のところもあるし、高いところでは１５，０００円近くのところもありますので、通いやすさも考慮しながら探してみるといいでしょう。
世の中の多くの教室のレッスンは、まだ従来の集団レッスンが基本なので、個人レッスン料金の相場は定まってなく揺れていると言えますが、一例として都内にある「バレゾナンス東京バレエスタジオ」さんの料金を紹介しておきましょう。
ホームページによると非会員で１人６０分で７，２００円みたいですね。
高いか安いか感じるのは、その人の財力（？）にもよると思いますが、毎週とかでなく不定期の個人レッスンであれば、自分の状況に合わせて利用するのもありでしょう。
デメリット②もともと人数の少ない教室もあるので、それを探すのも一つ
デメリットというか、教室によってはそもそも大人クラスの人数が少なくて、自然に「マンツーマン個人レッスン」になっているところもあります。
さすがに一対一になってしまっているクラスは少ないにしても、かなりの少人数クラスになっているところもそれなりにあると思いますので、そういうアットホームな教室を探すのもありでしょう。
「マンツーマン個人レッスン」は高くてきついという方は、このようなバレエ教室を狙うのもいいと思います。
「マンツーマン個人レッスン」の募集のすすめ（バレエ運営者向け）
これはバレエ教室運営者に対しての発信ですが、まだ従来の集団レッスンを基本としている教室なら「マンツーマン個人レッスン」も考えてみてはどうでしょうか？？
『バレエ教育に関する全国調査2016』によると、バレエ学習者の人口は２０１１年調査時点の４０万人から３６万人に減少しています。
人口減少よりも大きい減少なので、バレエ市場自体が縮小していると言えます。
また、一方で５年間で５０代～７０代の年齢層でバレエを始める人が著しく増加しています。
若い人よりも今は年配の人が、バレエを始めるのが増えていると言えるので、よりレッスンに取り組みやすい「マンツーマン個人レッスン」の需要が高まっていると言えるでしょう。
従来の集団レッスンにこだわる必要はないので「マンツーマン個人レッスン」の募集の設定をして、空いている時間帯を活用すれば、生徒の獲得の期待は高まるし、集団レッスンでも途中から生徒がついてこれなくて来なくなるということも防げるかと思います。
最後に
自分の場合、バレエを始める時は最初に個人レッスンを受けていたため、通常のクラスに移る時は、集団レッスンにスムーズに移行することができました。
ある程度の基礎や振りもマスターしていたため、その後のレッスンも正しい身体の使い方で続けることができました。
オープンクラスに出ていると、先生の中には目に入らないのか黙認しているのかわかりませんが、大人の生徒さんが間違った体の使い方をしているのに、何も指摘しないということがけっこうありました。
レッスン中に間違ったやり方をし続けている人を見ると、なんとなく気の毒に思ってしまいますし、同時に自分は最初に「マンツーマン個人レッスン」を受けていて良かったなと思います。
個人レッスン料金は集団レッスンに比べて高くはなりますが、基礎をしっかり身につけておくと言う意味では、非常にいいと思いますよ。
ご興味のある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか♪
