今回はバレエレッスンにおいて、レッスン中は「止まっている瞬間」はない!というお話をしたいと思います。
前に自分は下にあるツイートをしました。
#バレエ
バーレッスンで一つの振りが終わって、腕がアンバーの位置に戻っても、引上げは保つ✴引上げの意識を続けなければ、立っているだけでも背中が落ちたり、ターンアウトが緩んだりする😣
立ってるだけでも、身体の内部では踊り続けなければいけない👊
バレエに「止まっている」ことはない💫
— ゴン@バレエ好き or ウィリに囚われし者 (@GONGZHImogutubu) September 23, 2021
写真集やネットには、美しいプロのバレエダンサーのポーズ写真があり、思わず見とれてしまうものですよね。
そんな風になりたいと形だけ真似しようとする人がいますが、たとえばアラベスクの形などでも、ダンサーは静止しているように見えて身体の内部ではずっと引き上げや伸びをいれています。
引き上げや伸びをいれているからこそ、しなやかでスッとした形ができて、静止画像でも美しく見えます。
写真に惑わされず、レッスン中は常に「静止画」ではなく「動画」の状態でいましょう。
ここでは、大人バレエでやりがちな引き上げや伸びのない例を3つ紹介したいと思います。
立っているだけでも、引き上げをやめない!
バーレッスンでアンバーの状態で音楽が鳴り出すのを待っている時でも、常に引き上げていましょう。
ただ立っているだけでは、バレエの立ち方ではありません。
また、一連の振りが終わった後にまたアンバーの状態に戻りますが、終わりも再度引き上げを意識しましょう。
音楽が終わりに近づくとフッと力が抜けがちですが、静止していても、身体は常に上に動き続けているように心がけましょう。
引き上げがないと下の写真のように、ただのバレエものまねの姿にしか映らないです。
プリエ・グランプリエで、引き上げを常に保つ!
よく引き上げが緩んでしまうのはプリエの時ですね。
膝が折れる分、重心が下にさがるので、思わず一緒に引き上げも緩めてしまいがちです。
特にグランプリエでは、2番ポジション以外はかかとが床から離れるので、引き上げがないとおしりが後ろに出て上半身も前傾しがちです。
プリエで下に行くときほど、上半身は上にいくようにしましょう。
プリエの時点で引き上げがないと、たとえばセンターでジャンプしたときの着地の時など、背中が落ちたりして正しい形を保てませんので、常に上昇志向でいきましょう。
アラベスクの伸びを忘れないで!
アラベスクの形自体は誰でもできますが、美しいアラベスクは伸びや引っ張り合いがあってこそです。
前の腕と後ろの足を引っ張り合うことによって見える伸びやかさがないと、舞台映えしたアラベスクにはならないし、膝や足先も伸びません。
もちろん引き上げがないと、骨盤も落ちてきてしまうので、結果として膝も伸びません。
常に前後・上下・左右に引っ張っぱり合う運動を、身体の内部で行いましょう。
最後に
レッスン中だけじゃなく、できれば教室に入った時点で、引き上げる意識を持ちましょう。
理想的には常日頃から引き上げを継続していることが望ましいですが、仕事中などで続けるのは大変ですし、最低限90分間のレッスン中だけでも引き上げ・伸びを保つようにしましょう。
静止の状態でも、体の内部では引き上げや伸びを維持する。
バレエダンサーのオーラは、引き上げが伴いながら、常にスッと上に伸びている姿勢で作り出されています。
そんな姿・体形になるためにも、引き上げや伸びは常に保っていくといいでしょう!