バレエ

バレエ教室におけるレッスンの掛け持ちについて(Part2/3)「掛け持ちのメリット・デメリット」

前回の『バレエ教室におけるレッスンの掛け持ちについて(Part1/3)「掛け持ちの種類と是非」』の続きで、今回はPart2として

「掛け持ちのメリット・デメリット」

についてお話していきます。

Part1を未見の方は、そちらを見てからにしたほうが流れがわかりますので、先にご覧いただければと思います。

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それでは、まずメリットから見ていきましょう。

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バレエ教室の掛け持ち:メリット

たくさんレッスンをすることができる

掛け持ちをする1番の理由はこれである人が多いのではないでしょうか。

大人のクラスは週に1回ぐらいしかないという教室も多いですし、その1回も入門クラスなどで、それだとバレエ再開組経験の長い方には物足りなくなります。

また週2~3回あるとしても、仕事の都合などで自分の出たいレッスン枠に出ることはできないことも多いので、そうなるとやはり自分が行きやすい時間枠がある教室を他に探すしかないですしね。

だいたい大人バレエのみなさんは、自分が主に受けているホームグランドの教室をベースにして、足りないレッスン回数を他のサブの教室またはスポーツジム等で補っているのではないでしょうか。

たくさん発表会に出ることができる

これも掛け持ちする人に多い理由ですね。

教室によっては2年に1回または3年に1回というところもあります。

そうなるとどうしても舞台で踊りたい人には物足りなくなってしまうので、いろんな教室に関わっているほうが、発表会に出る確率が高くなります。

トゥシューズのレッスンができる・増やせる

ある教室の大人クラスでは、トゥシューズでのレッスンをやらないというところもありました。

「足首を怪我する危険性があるので責任を持てない」

という理由でしたが、確かにもっともな考え方だとは言え、それだといつかはトゥシューズを履きたいと憧れている人には目標が一つなくなるし、すでにトゥシューズレッスンをしていた方にも、掛け持ちに走る理由となります。

また、やっていても週1回だけの教室もあり、トゥシューズを履いていても練習の時間枠が合わないという人も出てくるかもしれません。

いろんな指導方法に触れることができる

個人的には、掛け持ちでレッスンする1番のメリットと思っています。

ある一つの動きの指導でも、先生によって指摘の表現は様々です。

ある教室で言われたことがよくわからなくても、他の教室の他の表現方法で指導されたら、腑に落ちることも多いものです。

たとえ同じことを意味していても、指導表現がその時の自分の状況に合うか合わないかで、理解の度合いが変わってくるので、いろんな角度からレッスンを受けてみるのはかなり有益だと思います。

アウェイの教室で刺激あるレッスンを受けられる

人間ですから、普段の変わらないレッスンだと、ついだらけて緩い気持ちでレッスンにのぞんでしまうことは、仕事で疲れているときなどにたまにあることです。

ホームグランドの教室ではなく、レッスンにあまり参加してないオープンクラスのレッスンなどは、周りの生徒さんも知らない人で完全にアウェイだったりすので、いつもとは違った緊張を持ってレッスンすることができます。

たまに人生のスパイス的に、サブの教室や、チケット制のクラスで飛び入りレッスンするのも、刺激があっていいものです。

パ・ド・ドゥを体験できる可能性がある

トゥシューズレッスンは比較的大人クラスでも実施している教室は多いですが、パ・ド・ドゥクラスはまだメジャーとは言えないかもしれません。

ただ、最近都内ではパ・ド・ドゥクラスも増えてきていて、けっこう大盛況らしいですね。

大人バレエでは、なかなか男性と組んでやることもないので、こういうクラスはかなり魅力的です。

教室側としては、生徒を呼び込む手段となっているし、生徒側も掛け持ちしてでもやりたいという人は多いかもしれません。

バレエ教室の掛け持ち:デメリット

次にデメリットを見ていきましょう。

先生と心理的な距離ができてしまう

もし掛け持ちを良しとしていない先生が、生徒が掛け持ちをしていることを知ったら、少なからず心理的な距離ができてしまうでしょう。

暗黙の了解で掛け持ちを認めていても、少なからず練習に影響は出てくるに違いありません。

他の先生に習っているのだから、自分がじっくりと教える必要はないと思うでしょうし、練習をきちんと見てもらえなくなる可能性もあります。

ある教室で前に掛け持ちOKと言っていた先生が、実際に生徒の掛け持ちを知ったら、一転して該当生徒をなじるような発言を繰り返して辞めさせてしまったことがありました。

発表会の配役に影響する可能性がある

先ほどの心理的距離の延長ですが、もし発表会に出るなら、発表会の配役にも影響があるかもしれません。

先生だって自分の教室にだけ通っている生徒さんのほうがかわいいですしね。

もしいい役を狙っているのだとしたら、掛け持ちは慎重になったほうがいいと思われます。

発表会がかぶっていると練習に支障がでる可能性が出てくる

発表会が重なっていると、両方の振り付けを覚えて練習しなくてはならず、けっこう大変になったりします。

リハーサルの日がかぶって、どちらか一方の全体練習を出ることができなかったり、また体力も相当消耗してしまいます。

もし掛け持ちをしていても、発表会の日が近くなら、どちらか一方に絞るといいかもしれませんね。

最後に

以上、主なメリット・デメリットを見てきましたが、大人バレエに限っては仕事があったりして、一つの教室だけではスケジュール的にレッスン回数を増やしたりするなどは難しい側面もあったりするので、掛け持ちも許容されてもいいのではないかと個人的には思います。

次のPart3では、メリット・デメリットを踏まえて、「掛け持ちする際の注意点・マナー」をお話していきます。

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