「アラベスクの後ろ足のかかとが丸見えなのは、パンツ丸見えと同じぐらい恥ずかしいことですよ!死に物狂いで隠して!!」
ある教室のジュニアクラスで、先生がこう絶叫していました。
教室は爆笑の渦につつまれていましたが、確かにアラベスクの後ろ足かかとが見えるほど、バレエ的に恥ずかしいことはないです。
なにせバレエのポーズの代名詞と言われている形なのに、かかとが上に突き出ているのは、それはもう見苦しくてしょうがありません。
今回はこのバレエ的パンツ丸見え状態の改善(隠し方)についてお伝えしたいと思います。
「アラベスクの後ろ足のかかとが丸見えなのは、パンツ丸見えと同じぐらい恥ずかしいことです❗死に物狂いで隠して‼️」
先生が指導中に使う例えは、突飛なこともあるけど、それでも心に深く刻まれて、行動として昇華されることがある😊
指導者はお笑いや詩人のセンスがあればといいと思う✨
— ゴン@バレエ好き or ウィリに囚われし者 (@GONGZHImogutubu) August 19, 2021
パンツ丸見えの恥ずかしい状況
トップ画面にもありますが、発表会や大人クラスの場面でもよく見かけますよね・・・。
きちっとアンドゥオールできていれば(足が外側に向いていれば)、かかとが見えることはありませんが、できていないと写真のような(バレエ的に)恥ずかしい光景になってしまいます。
バレエ初心者の大人クラスや発表会では、年齢的なものや骨骼・筋肉のつきかたの違いもあるので、致し方ないものとして割り切れますが、たまにコンクールでもパンツ(かかと)が見えてしまっていることがあるので、もう目のやり場に困ってしまいます。
それぐらいバレエでは見せてはいけないものですね。
「後ろ足の出し方」のおさらい
かかとを見せないためには、アンドゥオールをしっかりすることが大事なのですが、ジュニアクラスや大人バレエでは、基本的な足の出し方を理解していない人もいますので、長くレッスンしている人には当たり前のことですが、ここで確認しておきましょう。
後ろの足の場合(タンデュ・デリエール)では
出す時:足先から動いて、かかとが後から動く
戻す時:かかとから動いて、足先は後から動く
ですね。
足を動かす時に、外側に足を向ける形にしようとすると自然にこの順番で足が動くものですが、ある程度分解した動きを把握してレッスンにのぞむと、特に大人バレエの方にはやりやすいかもしれないですね。
とにかくかかと(パンツ)を見せない順番で動くことが大切です。
ちなみに下の写真の赤枠のように、アンドゥオールなしでタンデュ・デリエールの練習しても意味がないので気をつけたいですね。
ついでに前足を出す場合(タンデュ・ドゥヴァン)は、逆ですよね。
一応確認しておくと
出す時:かかとから動いて、足先が後から動く
戻す時:足先から動いて、かかとは後から動く
です。
こんがらがらないようにしましょうね♪
骨盤を傾けてしまって、アラスゴンドみたいにならないように注意!
注意点としては、足を外側に向けようとするあまり、つい骨盤も横に傾けてしまうことですね。
アラベスクの形で骨盤を大きく傾けると、アラスゴンドで足を上げている形と同じになってしまいます。
まあ、実のところプロでも、足の開き具合や身体の方向によって、観客にはわからないぐらいの範囲で若干骨盤を傾けているものですが、バレエ初心者がやると基礎がおろそかになり変な癖がついてしまうので、レッスンでは絶対にやらないようにしましょう。
しっかりとアンドゥオールをして、骨盤を倒さずに足全体を外側に向けて、下の写真のような美しいアラベスクができればいいですね♪
最後に
ちょっと逆説的な言い方ですが・・・
バレエは綺麗なものを見せる芸術というよりは、見せてはいけないものを見せないで魅せる芸術です。
皆さん、パンツ(かかと)丸見えの状態は作らないようにして、くれぐれもはしたない格好はしないで踊っていきましょうね♪